エフェクトのコマンド表

x や y の代わりに必要な数値を入力してください。赤いコマンドはサンプル専用コマンドです。VSTやMIDIには効果がありません。

0A
xy
アルペジオ(Arpeggio)
かなり早い3連のアルベジオ。x は 1 tick 遅れて鳴る音のピッチを設定。 y は 2 tick 遅れて鳴る音のピッチを設定。0〜F 半音階ずつあがります。 アルペジオと言うよりは「ゲームボーイ的な音」と言った方がいいかもしれません。
0U
xx
ピッチ・スライド・アップ(Pitch Slide Up)
スピード(00〜FF)。値が 01 の時、1ラインにつき半音の 1/16 ピッチがスライドします。 ですから "0U10" は1ラインで半音スライド、"0U20" は1全音スライド・アップします。
0D
xx
ピッチ・スライド・ダウン(Pitch Slide Down)
スピード(00〜FF)。値が 01 の時、1ラインにつき半音の 1/16 ピッチがスライドします。 ですから "0D10" は1ラインで半音スライド、"0D20" は1全音スライド・ダウンします。
0G
xx
グライド・トゥ・ノート(Glide to Note)
設定された音程まで変化するのにかかるスピード(00〜FF)。それ以前に違う音程が鳴ってないと効果無し。 値が 01 の時、1ラインにつき半音の 1/16 ピッチがスライドします。 ですから "0G10" は1ラインで半音スライド、"0G20" は1全音スライドします。
0V
xy
ビブラート(Vibrato)
x = スピード(0〜F)、y = 揺れ幅(0〜F)。サンプルのピッチを上下に揺らします。
0T
xy
トレモロ(Tremolo)
x = スピード(0〜F)、y = 揺れ幅(0〜F)。サンプルの音量を上下に揺らします。
0N
xy
オート・パン(AutopaN
x = スピード(0〜F)、y = 揺れ幅(0〜F)。サンプルのパンを左右に揺らします。
 
0I
xx
ボリューム・フェード・イン(Volume Fade In)
スピード(00〜FF)。値が 01 の時、1ラインにつき最大音量の 1/256 上昇します。 0I01 を 256 ライン並べると無音から最大音量にスライド・アップします。
0O
xx
ボリューム・フェード・アウト(Volume Fade Out)
スピード(00〜FF)。値が 01 の時、1ラインにつき最大音量の 1/256 下降します。 0O01 を 256 ライン並べると最大音量から無音にスライド・ダウンします。
0M
xx
チャンネル・ボリューム
ボリューム(00〜FF)。[基本的には VOL コラムを使ってください]
0C
xy
ボリューム・スライサー(Cut Volume)
x はスライス後のボリューム値 0(無音)〜 F(最大音量)。y はスライスを始める tick 位置(0〜F:TPL値によります)。
 
0S
xx
サンプル・オフセット(Sample Offset)
サンプルを途中から再生。そのオフセット位置(00〜FF)。00=サンプルの先頭, FF=サンプルの最後尾。 サンプル・エディター画面の下側の目盛り上を右クリックして[0S Effect]に設定しておくと、右下にこの値が表示されます。
0B
xx
サンプル逆再生(Play Backwards)
00 = 逆向き; 01 = 逆向き解除(逆再生中に正方向に戻したい時に使います)。VOL/PANコラムの B0 と B1 も同様
0R
xy
リトリガー・ノート(Retrigger Note)

y = ticks(0〜F:TPL値によります)。パンニング・コラムの Rx も同様。 エフェクト・コラムに入力する場合、x はリトリガーされたサンプルのボリュームです。リトリガーされたサンプルの音量の変化値は :

    [0] 変化なし [1] -1 [2] -2 [3] -4 [4] -8 [5] -16 [6] *2/3 [7] *1/2
    [8] 変化なし [9] +1 [A] +2 [B] +4 [C] +8 [D] +16 [E] *3/2 [F] *2

0E
xx
サンプル・エンベロープ・ポジション(Set Instrument Envelope Pos)
サンプルにエンベロープを設定している場合、エンベロープの開始位置を変更出来ます(00〜FF)。
0Q
xx
ディレイ・ノート
[基本的にはVOL/PANコラムの Qx、またはDLYコラムを使ってください。] トラックの発音タイミングを xx ticks(00〜0F:TPL値によります)遅らせます。
 
0L
xx
トラック・レベル(Track Level)
ボリューム(00〜FF)。ミキサーPREパネルの "Volume" スライダーを動かします。 つまり、C0 でちょうど ±0dB、FF はボリューム・スライダーの右端の値 +3dB になります。
0P
xx
トラック・パンニング(Track Panning)
パンの位置(00〜FF)。00=最も左、80=中央、FF=最も右。ミキサーPREパネルの "Panning" スライダーを動かします。
0W
xx
トラック・サラウンド・ワイド(Track Surround Width)
広がり(00〜FF)。ミキサーPREパネルの "Width" スライダーを動かします。
 
0J
xx
トラック・ジャック・ルーティング(Track Jack Routing)
各トラックのアウトプット・デバイスを指定(00〜オーディオ・デバイスのアウトプットの数)。 00 はマスター・トラックで、01 以降はお使いのオーディオ・デバイスによって選べる数が違います。

0X
00
全ノート&エフェクトのオフ
パターンの再生は止めずに、そのトラックの全てのノートやエフェクトを止ます。
 
ZT
xx
セット BPM(Tempo)
BPM値(曲のテンポ)を設定。Renoiseのコントロール・パネルでは BPM=999 まで扱えますが、曲中での変更は20〜FF(32〜255)までしか出来ません。どのトラックに入力しても曲全体に影響します。
ZL
xx
セット LPB(Lines/Beat)
LPB値(Lines/Beat。01〜FF)。一拍の間に何ライン進むかを設定。どのトラックに入力しても曲全体に影響します。
ZK
xx
セット TPL(TicKs/Line)
TPL値(Ticks/Line。01〜10)。1ラインのTick数を設定。エフェクト・コマンドやオートメーションの「変化の滑らかさ」に影響します。どのトラックに入力しても曲全体に影響します。
ZG
xx
グルーブ・セッティングのオン/オフ(Groove)
グルーブ・セッティングのオン/オフをコマンドでコントロールします。ZG00 でオフ、ZG01 でオン。

ZB
xx
パターン・ブレイク(Pattern Break)
このコマンドを入力したラインでパターンを途中終了させる。数値(ライン数)を指定すると、次のパターンの途中から再生が始まる。
ZD
xx
ディレイ・パターン(Pattern Delay)
パターンの再生を一時停止させます。数値はライン数(そのライン数を再生するのに掛かる時間分停止します)。


エフェクト・コラムでのコマンド操作

一度トラックにエフェクターを追加すると、エフェクト・リスト内の特定の順番が割り当てられます。 エフェクト・ナンバーはその順番によります。

10〜YZ
XX
エフェクト・リスト内のエフェクト

例えば :(パラメーターは 0 から数えます。エフェクターの場合、0 はミキサーPREパネルに相当します。)

10
04
1つ目のエフェクター、1つ目のパラメーターの値が 04
11
03
1つ目のエフェクター、2つ目のパラメーターの値が 03
20
07
2つ目のエフェクター、1つ目のパラメーターの値が 07

エフェクト・リスト内のエフェクターをバイパスさせる方法 (on/off の切り替え):

x0
00
エフェクト x を off (バイパス=on) にする
x = リストの 1〜Y のエフェクト番号
x0
01
エフェクト x を on にする
x = リストの 1〜Y のエフェクト番号


ボリューム・コラム専用コマンド

00〜80
セット・ボリューム
(midiを扱う場合、これはベロシティ値です)
普通はノート・データの隣に入力して音量を指定します。ノート・データの隣に何も入力しない場合は最大音量 80 で再生されます。
Ix
ボリューム・フェードイン
x = スライドのスピード(0-F)。値が 1 の時、1ラインにつき最大音量の 1/16 上昇します。 例えばボリューム・コラムに "I1" を 16 ライン並べると最小音量から最大音量にスライド・アップします。
Ox
ボリューム・フェードアウト
x = スライドのスピード(0-F)。値が 1 の時、1ラインにつき最大音量の 1/16 下降します。 例えばボリューム・コラムに "O1" を 16 ライン並べると最大音量から最小音量にスライド・ダウンします。
Bx
サンプル逆再生
x = 0 -逆再生; 1 -どの位置でも逆再生解除。
Qx
ディレイ・ノート
発音タイミングを x ticks(0-F:TPL値によります)遅らせます。
Rx
リトリガー・ノート
x ticks(0-F:TPL値によります)毎にリトリガーします。

普通のエフェクト・コマンド [0Rxx] の場合、リトリガーの度にサンプルは先頭から再生されますが、[Rx] の場合は現在再生されているサンプルの途中点でリトリガーされます。

Cx
x ticks 後に音をカットする
x ticks(0-F:TPL値によります)後に音をカットします。


パンニング・コラム専用コマンド

00〜80
パン位置のセッティング
パン位置 00=左, 40=中央, 80=右
Jx
パンを左へスライドさせる
x = スライドのスピード(0-F)。値が 1 の時、1ラインにつきパン全体の 1/16 左にスライドします。 例えばパンニング・コラムに "J1" を 16 ライン並べると右から左にパンが振り切れます。
Kx
パンを右へスライドさせる
x = スライドのスピード(0-F)。値が 1 の時、1ラインにつきパン全体の 1/16 右にスライドします。 例えばパンニング・コラムに "K1" を 16 ライン並べると左から右にパンが振り切れます。
Bx
サンプル逆再生
x = 0 -逆再生; 1 -どの位置でも逆再生解除。ボリューム・コラムのものと同じです。
Qx
ディレイ・ノート
発音タイミングを x ticks(0-F:TPL値によります)遅らせます。ボリューム・コラムのものと同じです。
Rx
リトリガー・ノート
x ticks(0-F:TPL値によります)毎にリトリガーします。ボリューム・コラムのものと同じです。
Cx
x ticks 後に音をカットする
x ticks(0-F:TPL値によります)後に音をカットします。ボリューム・コラムのものと同じです。


MIDI / VSTi コマンド(パンニング・コラムを使用)

MIDI信号を送るコマンドは、必ずインストゥルメント番号と "Mx" を数値と同じライン上に入力してください

M0
MIDIコントロール・チェンジ
エフェクト・コラムの数値XXYY(XX = CC番号、YY = 値[00〜7F])。
M1
ピッチベンド
エフェクト・コラムの数値XXYY(XX=全体的なピッチ変化値、YY=ファイン・チューン値)。 4000がニュートラル値、4000〜7F7Fがピッチアップ、4000〜0000はピッチダウン。

ピッチベンドの場合、必ず音が消えた後にニュートラル値4000を入力しておいてください。 そうしないとベンドが掛かったままになってしまいます。

M2
プログラム・チェンジ
エフェクト・コラムの数値XXXX(右側の2桁[00〜7F]だけを使います)。シンセ等のプリセット音色を変更出来ます。
M3
チャンネル・アフタータッチ
エフェクト・コラムの数値XXXX(右側の2桁[00〜7F]だけを使います)。 チャンネル・プレッシャー、またはモノフォニック・アフタータッチとも言うようです。

ちなみにポリフォニック・アフタータッチの場合、単に発音後のボリューム・コラムに数値を入力するだけです。 こちらの方が感覚的でいいのですが、残念ながらポリフォニック・アフタータッチに対応している機器は非常に少ないそうです。