あ~、これは確か、音のクリップへの配慮だったと思うんですけど、
Renoise の各トラックの音量の上限値(ヘッドルーム)が、初期設定では -6dB になってるんです。
その方が、たくさんトラックを増やして音を重ねて行った時に、ミックスした音がクリップし難いから、という理由だったと思います。
つまり Render to Sample した波形は、実際よりも -6dB 小さい波形になって、以前は小さい音のまま聞こえていました。
これがフォーラムで議論になった事があって、結局、聴覚上は正しい音量になるように、勝手に 6dB 足されるようになったみたいです。
(確かに何だか回りくどい気はしますけども・・・。

)
もし各トラックの音量の上限値を 0dB にすると、全く安全地帯が無くなるので、
複数のトラックで音が重なって鳴った時に簡単にクリップするようになるので注意が必要です。
それを理解した上でなら、変更する事は出来ます。
メインメニューの [Song] >> [Song Options...] を開いて、Playback Options 欄にある "Track Headroom" という値を 0dB に変更してください。
そうすると、Render to Sample した波形は本来の大きさになり、勝手に 6dB 足される事もなくなります。
ただこの設定は曲毎にセーブされるので、今後は常にこうしたい場合は、この状態をテンプレート・ソングとして保存しておく必要があります。
- 新規の曲ファイルを開く
- "Track Headroom" を 0dB に変更する
- [File] >> [Save As Template Song]
これで次回からは、この状態で新規曲が開く事になります。