【書籍発売】「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

Renoise初心者質問箱です。
Renoiseは普通のシーケンサーとはかなり違う操作システムなので、わかりにくい部分もあると思います。Tutorialを読んでも解決しない事はここで質問してください。

【書籍発売】「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

投稿記事by OctaMedPro » 2020年10月22日(木) 11:48 pm

「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

ゲーム制作用音楽としても使われる「ミュージックトラッカー」は、「性能の低い、古いPCでも動作可能」「音の再現性が高い」「楽器(インストルメント)の流用が可能」といった利点があります。
「Renoise」(リノイズ)は、そんな「ミュージックトラッカー」の中でも特に強力なソフトで、パソコンが一台あれば、簡単に、無料で音楽を作ることができます。
 東京工科大学で「サウンドデザイン」を専門に教えている教授が、「Renoise」の使い方を細かく解説。
(出版社:工学社サイトより)

http://www.kohgakusha.co.jp/books/detai ... 775-2122-7
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Re: 【書籍発売】「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

投稿記事by satobox » 2020年10月23日(金) 11:26 am

お~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ。(@_@) すごっ。

ひょっとして著者ご本人様ですか? そうではないのかな??

なんか僕自身、半分引退してるような感じでこのサイトものらりくらりと続けて来ましたが(すみません・笑)、こんな事が起こるんですねぇ。かれこれ十数年 Renoise 関連の事を見て来ましたが、ここまでちゃんと流通するレベルで解説本が出るのは、Tracker 界としても初めてじゃないかなぁ?

昔、本家フォーラムでPDFファイルを販売してるユーザーさんがいたように思いますが、それもだいぶ前だしなぁ。

タイトルで検索したら、Amazon や 楽天、ヨドバシでもガンガン出てくるじゃないですか。多分、売り上げ的には低めになりそうな気がしますが(すみません・汗)、微力ながらこれは早速注文させて頂きます。

いやぁ~、Renoise の本を Amazon でポチれる日が来るとは夢にも思いませんでした。お知らせ、ありがとうございました。 :D
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Re: 【書籍発売】「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

投稿記事by lowtechism » 2020年11月08日(日) 4:16 am

初めまして。
この度、僭越ながら工学社よりRenoiseの書籍を執筆し、出版させて頂きました松村と申します。
フォーラムにユーザー登録しないと、投稿や返信ができないものと思い込んでいたため、ご挨拶が遅れてしまいました。すみません。(ユーザー登録はエラーが出ていました)

本書は主にDTMに触れたことがない音楽制作初心者が、Renoiseを通して音楽を作り始める自習本の内容となっております。
執筆の際には基本的にrenoise.comの英語マニュアルサイトをリファレンスとして確認し、原著でもわかりづらい部分についてはsatobox様が作成された日本語チュートリアルサイト(Renoise Gate Japanese Tutorial)を確認するというスタイルで執筆を進めさせて頂きました。
改めて御礼申し上げます。
ページ数の都合で、参考文献・サイトリストが書籍には収まらず、出版社Web上の書籍の付録(書籍購入者のみがアクセス可)に掲載いたしましたが、その中にrenoise.comのマニュアルサイトと貴日本語チュートリアルサイトを記載させて頂きました。

入門書の役割なのとページ数の都合もあったため、初心者がRenoiseでの楽曲制作に必要と思われる部分のみに絞り、表面的に触れるに留めている機能、触れていない機能もたくさんございます。拙い書ではございますが、本書の読者がより詳細な機能を知りたくなった場合には、膨大な情報を網羅しているrenoise.comのマニュアルサイトやRenoise Gate Japanese Tutorialにアクセスするのではないかと思います。
本書がRenoiseの国内ユーザーの増加・活性化の一助になれば幸いです。

よろしくお願いいたします。
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Re: 【書籍発売】「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

投稿記事by satobox » 2020年11月08日(日) 11:42 am

どうも初めまして。satobox こと佐藤貴士と申します。

まずは何と言えばいいのか、この度の Renoise の書籍の出版、おめでとうございます。
また、参考文献リストにこのサイトを加えて頂きましてありがとうございます。
ちなみに、ここで管理している日本語マニュアルに関しては、一応僕が執筆しましたが個人的に権利など主張するつもりは無くて、Renoise.com の物だと思ってご自由に活用して頂いて構いません。

本当は工学社のサイトから直接購入した方が良かったのかもしれませんが、普段使っているアマゾンで Renoise の本が買える(しかも日本語!)っていうのが嬉しくなって、そちらで購入させて頂きました。

僕も日本語マニュアルを作って自分なりに苦労したので、あえて正直な感想を言わせて頂けるなら、DTM初心者が音楽を作り始める内容というよりは Renoise の各画面の解説という印象が強いので(まさにそれがマニュアルなんですが…)、どうしてもトラッカーを文章で解説する難しさを少し感じてしまいました。音楽の本なのに、音楽の意外性や楽しさがあまり載ってないというか、Renoise の難しい面が目立ってしまうというか。。

僕が Renoise と出会った頃を思い出してみても、まず上手い人が作った曲ファイルを再生して衝撃を受けて(まさに”音の再現性”が凄くて)、どうやったらこんな風に作れるんだろう?と当時の英語マニュアルを細かく見ていった、だけど曲作りのノウハウについてはあんまり書いてなかったんです。何か初心者が知りたいのって、そういう部分じゃないかなぁ?と思いました。

そういう意味では、松村さんの本の付録に入っているたった10ページ程のPDF、あっちの切り口の方が凄く分かり易かったです。1冊丸々あの感じの内容でも良かったかなぁ~と、僭越ながら個人的には思いました。


でもとにかく、このレベルで流通する本が出版された事自体凄い事ですし、あれだけの内容を一冊にまとめるのも凄くご苦労されたと思います。何より Renoise 関連の書籍としては世界初(?)の物が、日本語で出た事がとても嬉しいです。


#################################################################

個人的な事を少し書かせて頂きますが、僕は2015年くらい(もうちょっと前かな?)までは Renoise.com のフォーラムやアルファテスターのフォーラムによく参加していました。ただその頃に、Renoise のアルファテストチームとしても一段落したような感じがあって、喧嘩等ではなく自然と古参のメンバーが遠ざかるようになり、僕も自分の生活の変化もあって Renoise の活動からは遠ざかりました。

あまり関係ありませんが、今は自作の木工オモチャ楽器を作ったりしているので、パソコンやDTM自体遠ざかっています。

一応、このサイトの維持管理ぐらいはしようと思っていたんですが、常時SSL化とかも知識が付いていかずほったらかしで、この掲示板も更新等は出来てないのでエラーが出ちゃったのかなぁ?と思います。ほんとに申し訳ないです。

わざわざのご連絡、ありがとうございました。
もし言葉足らずな点があったならお詫び致します。長文、失礼しました。
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Re: 【書籍発売】「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

投稿記事by lowtechism » 2020年11月16日(月) 6:31 am

>satoboxさん

リプライと書籍の感想をありがとうございます。

satobox さんが書きました:僕も日本語マニュアルを作って自分なりに苦労したので、あえて正直な感想を言わせて頂けるなら、DTM初心者が音楽を作り始める内容というよりは Renoise の各画面の解説という印象が強いので(まさにそれがマニュアルなんですが…)、どうしてもトラッカーを文章で解説する難しさを少し感じてしまいました。音楽の本なのに、音楽の意外性や楽しさがあまり載ってないというか、Renoise の難しい面が目立ってしまうというか。。


はい、おっしゃる通りです。音楽の楽しさを伝えるというのは目指すところではあったのですが、こういったソフトの使い方ありきなケースは、前置きとなるソフトの機能の説明を省くことができないのでなかなか難しいものですね。
この書籍をどういう形にするかについて紆余曲折を経ていて、構成というか本のテイストをガラッと変えたりしました。実は最初は博士と少年が掛け合いをしながら音楽を作っていくストーリーを書いていたのですが、内容の密度の割にページ数が多くなってしまうのと出版社のテイストの関係でボツになりました。
最終的には、私の大学での担当授業でDTM・音楽未経験の学生のための副読本という想定で、2017年の5〜8月号の雑誌I/O(工学社)に連載したMilkyTrackerのチュートリアル+以前に執筆したBNN社のPureData本の方式で、チュートリアルとマニュアルの中間的な形になりました。今回の書籍がMilkyTrackerではなくRenoiseになったのは、GUIがおしゃれ、プラグインなど多機能、音が良いの点からです。
かねてよりDTM初心者の学生からは、専門用語がよくわからない、マニュアルがあっても膨大な情報のどこを見ていいかわからない、という声を聞いていたので、最短距離でRenoiseを扱えるようにするために、DTM系音楽用語の説明をしつつ最低限の機能の解説だけに留めようという意図で書きました。ただ、一般のグラフィカルなDTMシーケンサーやDAWとは違って、Renoiseはシーケンスの文字列表現、16進数での値設定など、独特のフォーマットや概念がハードルなので機能説明が避けて通れませんでした。それを越えると快適なトラッカーを使った音楽制作の世界に入れるのですが、ご指摘の通り音楽の楽しさよりもRenoiseの難しい印象を与えてしまっているのかもしれないという点も後から反省しきりです。
繰り返しになりますが、Renoise.comやsatoboxさんのRenoiseGateの日本語マニュアルは膨大な情報量で詳細を極めているので、私の書籍が呼び水となってより深く知りたくなった読者の方がそちらにアクセスしてもらえれば良いと考えています。

satobox さんが書きました:僕が Renoise と出会った頃を思い出してみても、まず上手い人が作った曲ファイルを再生して衝撃を受けて(まさに”音の再現性”が凄くて)、どうやったらこんな風に作れるんだろう?と当時の英語マニュアルを細かく見ていった、だけど曲作りのノウハウについてはあんまり書いてなかったんです。何か初心者が知りたいのって、そういう部分じゃないかなぁ?と思いました。
そういう意味では、松村さんの本の付録に入っているたった10ページ程のPDF、あっちの切り口の方が凄く分かり易かったです。1冊丸々あの感じの内容でも良かったかなぁ~と、僭越ながら個人的には思いました。


ありがとうございます!あの付録は第10章だったのですが、規定の160ページという上限を越えてしまったため止むなくWeb付録という形になりました。第6章のエフェクトコマンドリストを削って第10章を書籍の方に入れようかとも検討したのですが、エフェクトコマンドはトラッカーの肝なので削れず、悩んだ末の措置でした。Renoiseというかトラッカーというツールの特性を使った制作方法で、私自身も音楽制作という観点であの付録の部分に力を入れていたので、その意図を汲み取って頂いて嬉しいです。
そうですね、私は90年代半ばにMODに出会って同じ衝撃を受けました。サンプラーもまだ高価で、ちょうど個人的にAKAIのS3000XLを18万円くらいで買った直後にMODに出会って全然こっちの方がすごい!と興奮したのを覚えています。そこからはmod、xm、itのファイルを漁りまくって中で使われているテクニックを見て「ここまでやるか!」と感動したりしてました。そこで知ったテクニックを当時の仕事だったゲーム音楽の制作に応用していました。当時の基板を使ったゲーム音楽はトラッカーと考え方が似ている部分もありました。
そういう初期衝動的な面白さを伝えるトラッカーに特化した音楽制作の技集みたいなのはたしかに面白そうですよね。分量と需要はどれくらい?という問題はありそうですが。

satobox さんが書きました:あまり関係ありませんが、今は自作の木工オモチャ楽器を作ったりしているので、パソコンやDTM自体遠ざかっています。


そうだったんですね。木工楽器というのは、すごく興味があります。どこかで作品の写真や音などを確認することはできますでしょうか。
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Re: 【書籍発売】「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

投稿記事by satobox » 2020年11月16日(月) 2:46 pm

最終的には、私の大学での担当授業でDTM・音楽未経験の学生のための副読本という想定で、2017年の5〜8月号の雑誌I/O(工学社)に連載したMilkyTrackerのチュートリアル+以前に執筆したBNN社のPureData本の方式で、チュートリアルとマニュアルの中間的な形になりました。


あぁ、なるほど。授業なら実際のPC画面や音も出せそうなので、その副読本ならフィットしそうですね。でもこんなトラッカーを使った大学の授業があるって事が凄いですよね。どうしても日本ってMIDI文化のお膝元的な土壌なので、頑なにトラッカー文化を無視してるような印象を持っていたので(まぁ西欧でもマイナーらしいですけど・苦笑)、そんな学びの場があるのは驚きでした。多分日本で唯一じゃないかなぁ?と思いますが、僕もそんな授業受けたかったです。



そうだったんですね。木工楽器というのは、すごく興味があります。どこかで作品の写真や音などを確認することはできますでしょうか。


木工楽器といってもオモチャのようなもので、実はまだ作品の公開は出来てないんです。ほんとは今年中にサイトを立ち上げて少しでも販売を始めたかったんですが、多分来年になると思います。手間やコストに悩んだりで、なかなか前に進めません。一応、今の段階の写真だけ…(;^ω^)。

IMG_4674_001.JPG
IMG_4674_001.JPG (280.22 KiB) 表示数: 108034 回



こんな事ばっかりやってますので、Renoise のサポート的な事はあんまり出来なさそうです。オモチャ楽器用に、単純な童謡の伴奏なんかを Renoise で作ったりはするんですが、もう今の Renoise の機能は僕にとっては手に余る感じで、ごくごく初歩的な使い方をしています。1ユーザーとして、トボトボついて行こうかなぁ~と思っています。
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Re: 【書籍発売】「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

投稿記事by lowtechism » 2020年11月17日(火) 5:12 pm

そうですね、Renoiseを使った大学の授業は、おそらく私が初めてで今の所唯一だと思います。去年から毎年160人くらいの学生にRenoiseを触らせていますw 他のDAWに触ったことのある学生からは「なんでこれをやらなくちゃいけないの?」と言われたり、未経験者からは「適当にやっててもなんとか音楽になりそう」と喜ばれたり、感想はいろいろです。
音のデータをサンプル単位で扱うので、デジタルデータとしての音を理解するための教材として最適だと考えています。
たしかにMIDIはRolandとSequential Circuitから始まりましたから、Trackerという文化は日本に馴染みがないですよね。私も最初は本で目にしたので知りました。
フィンランドやポーランドでは「おお、トラッカー、やってたやってた」という反応をもらったことがあります。
コロナ禍になってからRenoiseやMilkyTrackerなどのソフトウェアのアップデートが盛んになっているような印象がありますね。

木工楽器の写真ありがとうございます。これはかわいいですねー
昨今はMakerムーブメントでレーザーカッターや3Dプリンタが取沙汰されていますが、この手作り感は本当に貴重だと思います。
来年以降を楽しみにしています!

私もRenoiseのゆるい1ユーザーとして楽しく触っている感じです。TwitterやFacebook界隈を見ると達人ユーザーがたくさんいて、音楽の出来栄えに感心するばかりです。
そんな感じですが引き続きよろしくお願いいたします。
lowtechism
 

Re: 【書籍発売】「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

投稿記事by Noise-joe » 2020年11月23日(月) 5:12 pm

横から失礼します。
Renoise歴10年の者です。

松村 誠一郎先生

この度は、出版していただきまして、誠にありがとうざいます。
当方も、最近購入をさせていただきました。

日本語による資料が限られている現在、このような書籍は大変貴重です。
今は臨床と研究を並行しているため、作曲をセーブしているのですが、落ち着いたら再開する計画です。

今後は、応用編などの続編も期待しております。
Renoiseを使用した授業が受けられる生徒さんが大変うらやましい限りです。

Noise-joe (Kayajoe)
Noise-joe
 
記事: 210
登録日時: 2010年6月11日(金) 11:25 am

Re: 【書籍発売】「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門

投稿記事by MelonComplextro » 2020年11月30日(月) 7:54 pm

こんにちは、MelonComplextroです。
長年のRenoise愛用者です。

松村 誠一郎先生

「Renoise」ではじめるミュージックトラッカー入門、出版おめでとうございます。

私も早速手に取り、拝見させていただきました。

長年使っていても気付かなかった様な、また違った視点からのRenoiseの面白さ奥深さを引き出す内容となっており、一気に読破しました。

この本により私自身がトラッカーソフト使用者として原点に立ち返ることができました。

特に「音の再現性」の違いについて、「モジュール特有のフォーマットの特徴」や、「トラッカーの歴史」などを理解でき、またRenoise-Gateでの解説で得られる知識の恩恵をより深く感じさせてくれました。

私ごとではありましたが、この本が出版されたのはとても嬉しい事でございます。

今後のご活躍をお祈りしております。

Maya (MelonComplextro)
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MelonComplextro
 
記事: 40
登録日時: 2013年8月02日(金) 3:06 pm
お住まい: 東京都(~2021), 埼玉県


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