Renoise 3.0 beta7 リリース †
ベータ7がリリースされています。
レジストユーザーの方はバックステージからダウンロードしてください。
■ http://backstage.renoise.com/ ■
■ 追加機能 ■
- インストゥルメント・プロパティ・パネル(インストゥルメント・セレクターの真下):
Beta6で追加された部分ですが、ここでプラグインのプログラム選択や、MIDI-outデバイス、バンク選択等も出来るようになりました。
- インストゥルメント・MIDI インプット・ルーティング:
Renoise 2.8 にあった、MIDI 入力ルーティングを一覧表示するダイアログが復活しました。各インストゥルメントを外部MIDIキーボード等からダイレクトに操作する場合、どのインストゥルメントにMIDI入力が繋がっているか(チャンネルやノートレンジ)を一覧で確認する為のダイアログ・ボックスです。
"Song" メニューの "MIDI Input Routing Info"、又は MIDI タブ画面の "Show Routing Overview" で開きます。
(一瞬、内部MIDIルーティングの事か!?と期待しましたが、そういう事じゃないですね。残念。)
- スペクトラム・トラックスコープ画面:
インストゥルメント・エディターを表示している場合でもスペクトラム・トラックスコープ画面を表示できるようになりました(ただし、デタッチの場合は除く)。表示・非表示の状態はパターン&ミキサー画面とは別に記憶されるので、小さなディスプレイを使っている場合は、パターン&ミキサー画面にだけ表示させる事も出来ます。
- ディスク・ブラウザ:
ブラウザのプリセット・ボタンが上部に移動しました。
また、ファイルサイズや作成日時の表示/非表示を選べるようになりました(以前はブラウザ画面の横幅が凄く広い場合にだけ表示されていました)。ブラウザの右クリック・メニューで設定できます。
- サンプル・エディター:
カット、トリム・ボタンが復活しました。
- Doofer:
Dooferデバイス内に Metaデバイスを含んでいる場合、そのDooferデバイスがオフ(バイパス)になると Metaデバイスも同時にオフになるようななりました。
- 新しいリサンプリング・オプション:
以前の WAV 書き出し画面にあった "Arguru's sinc" が無くなり、サンプラー画面の Interpolation オプションで、リアルタイム "Sinc" が選べるようになりました(None < Linear < Cubic < Sinc, の順に CPU負荷も音の良さも上る。Cubic が一番バランスが良いようです)。
以前の "Arguru's sinc" は少し紛らわしいものでした。なぜなら、WAV書き出しする場合、あらかじめその音を確認する事が出来ないし、出来たWAVは少し補正が効いた異なった音になっていました。結局、「書き出してみるまでは分からない音」だったんです。(なぜなら、Arguru's sinc という補正方法は、リアルタイムの再生には使えない物だったからです)
新しいリアルタイム Sinc 補正は、"Arguru's sinc" よりも少しだけ数値的に正確性を落とした補正モードです。その代わり、普通の再生でその効果が確認でき、他の補正方法とは違ったキャラクターの結果が得られます。
また、WAV 書き出し画面では、Default (as played) と Precise (HQ, but slow) という補正オプションが選択できます。Default は Renoiseを再生した状態そのままの音で、Precise は全てのサンプル補正モード(Cubic と Sinc)をもっと正確に行います。音のキャラクターは保ちつつ、96dB以下の聞き取れないような補正ノイズを除去します。
- [Lua API] 以下の項目を追加。(バンドルされている Lua API ドキュメントを参照してください)
- renoise.song().instruments[]:sample_mapping_overlap_mode, observable
- renoise.song().instruments[].sample_mappings[].map_velocity_to_volume, _observable
- renoise.song().instruments[].sample_mappings[].map_key_to_pitch, _observable
- renoise.song().instruments[].samples[].oneshot, _observable
- renoise.song().instruments[].samples[].mute_group, _observable
この後、数日かけて XRNXページの更新を行うそうです。Renoiseチームの人達が作ったツールの更新も随時行われる予定です。
段々とベータ・テストも終わりに近づいています。今後はこれ以上の「大きな機能変更」はせず、ファイナル・リリースに向けて集中するそうです。もし何も問題無ければ、次のリリースは RC版になる予定です。正式版発表は4月の始め頃を予定しています。(とにかく要望とかは切りが無いので、まずはR3.0を仕上げてしまいたい、という感じみたいですね。休み欲しいって書いてました・・・汗)
Renoise 3.0 の新機能に関しては以下のページにまとめてあるので、まだ見ていない方は参照してください。
■ Renoise 3.0 の新機能について ■