Renoise 2.5 beta9 リリース †
現在、本家では Renoise 2.5 用のドキュメントの整備が行われています。その作業にもう少し時間が掛かるようで、RC版は来週にリリース予定です。今回ベータ9がリリースされましたが、これが本当に最後のベータ版となります。
- MIDI マッパーに "Prefer to 'Set' instead of 'Toggling' On/Off states" というオプションが追加されました。
「[Toggle] の代わりに [Set] を選択する」という意味。ここにチェックを入れると [Set]
が優先的に割り振られます。
例えばエディット・モードのオン/オフ切り替えを LED ランプが付いたボタンで操作したい場合、
■ [Set] を選ぶと、ランプが付いた時にオン、消えた時にオフ、という状態がはっきりわかるようになります。
■ [Toggle] を選ぶと、オン→オフ→オン→オフと、LED ランプの表示に関わらずボタンを押すごとに切り替わります。
- MMC (MIDI Machine Control) に関する改良:
MIDI コントローラーの中には、トランスポート・ボタン(再生/停止/巻き戻し、など)が付いているものがあります。これらのボタンが Renoise につないだだけで動作するようになりました。
- 曲を WAV 書き出しすると、その WAV ファイル内に、パターンの区切りを示すキュー(cue)ポイント情報が付加されるようになりました。ただし、キュー・ポイント情報は全ての外部波形編集ソフトが対応しているわけではありません。Audition や Wavelab は対応しているそうです。Audacity や SoundEngine は(恐らく)対応していません。
- Jack Transport の変更:
Jack Transport に関する幾つかの問題は修正されました。しかし、現存する全ての Jack バージョンにおいて問題が起こらないようにするために、Renoise の初期設定では Jack Transport は無効になっています。Jack Transport を使いたい場合は、Preferences パネルのオーディオ欄で再度有効にしてください。
- 幾つかの Windows 環境で、Renoise は時々正常に終了しない場合がありました。Renoise 自体は終了しているのに、タスク・マネージャーには動作中となって残ってしまう問題です。この問題に対する解決策が見つかったのですが、その為に Renoise を ReWire マスターとして動作させている場合に何か問題が起こるかもしれません。今の所、そういった問題は発見されていませんが、出来ればベータ9を ReWire マスターとして使って問題が無いか確認していただけると助かります。
一応、2.5 用の日本語マニュアルも仮公開しています。まだ随時変更を加えると思いますのでご了承ください。
■ Renoise 2.5 日本語マニュアル ■