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Advanced Edit


 恐らくRenoiseを使い始めた人にとって一番わかりにくいのが、このAdvanced Editだと思います。ですがかなり重要な機能なので是非マスターしておきましょう。他のTrackerから移ってきた人なら、Renoiseの便利さを実感出来ると思います。


Delete

  文字通り『削除する』機能です。ですから扱いには注意してください。

『Unused instruments』 ・・・曲の中に一度も使われていない音色だけを削除します。曲が全て完成した時に一度押しておくといいでしょう。

『Unused patterns』 ・・・曲の中に一度も使われていないパターンだけを削除します。シーケンス画面でパターン番号を消しただけではデータは無くなりません。そういう裏側に眠ってしまったパターンデータを削除します。


DspChain

A-Edit-2.gif

 DspChainとは、そのトラックに掛けた全てのエフェクター設定の事です。それぞれのパラメーター設定やエフェクトの順番をそのまま他のトラックにコピー&ペースト出来ます。

『Init』・・・initializeの略で「初期化」という意味です。この場合は使っているエフェクト全てを削除します。




 


Pattern Edit Helper

 そして残りの大きな部分がAdvanced Editの最も便利な機能群です。全てパターンエディット画面での打ち込み補助機能です。

 大雑把に言うと、@で範囲を指定して、A〜Cの中から効果を選びます。では、それぞれの部分を細かく見ていきましょう。

 まず左の6つのセレクターで効果の及ぶ範囲を指定します。『Selection』はマウスでドラッグした任意の選択範囲の事です。

 次に右の7つのセレクターで、範囲内のどの項目に効果を与えるかを指定します。チェックを入れた項目すべてに効果が及びます。 

 コピー・カット・ペースト等、一般的な効果を選べる場所です。

『Flip』・・・選んだ範囲内の打ち込みデータの天地をひっくり返す、少し変わった効果です。ほとんど使わないと思いますが、何か面白いフレーズが生まれるかもしれませんね。

『Shrink』・・・1行(row)飛ばしで"行を間引く"機能です。データがスカスカな時にしか使えないでしょう。当然、行数が半分に減るので、この効果を使った区間はSpeedを倍にしないと元のテンポになりません。

『Expand』・・・Shrinkの反対で、1行(row)飛ばしで"行を追加する"機能です。さらに細かいエフェクトを掛けたい時などに使います。これは行数が倍になるので、この効果を使った区間はSpeedを半分にする必要があります。

 ボリューム・パン・エフェクトコラムに関する場所です。

『Interpolate』・・・「補間する」とゆう意味で、選択範囲の最初と最後に数値を打ち込んでこの効果を使うと、間の数値を自動的に入力してくれます。

『Modify』・・・「Add(足し算)」「Sub(引き算)」「Mul(掛け算)」「Div(割り算)」です。

 その数値は分数表示になっていて、左下の数字が「分子」・右下の数字が「分母」です。例えば、ボリューム等の値を半分にしたい時は「2/1」で割る(Div)か、「1/2」で掛ける(Mul)といいでしょう。単に3を足したい場合は「3/1」を足す(Add)でOKです。

 また「Humanize」は機械的な打ち込み数値にランダムな変化を与えます。例えば「5/1」と打ち込んで「Humanize」すると、±5の数値変化をランダムに付けてくれます。

(左は−128〜128・右は01〜100まで入力出来るんですが、どんな時にマイナス数値を使うのか?等、今の所わからない事が多いです)

 最後は音色番号の交換や、移調機能がある所です。

『Src. instr.』 ・・・Source instrumentの略で、元になる音色番号です。ここで指定した音色に効果を与えます。

『Dest. instr.』 ・・・Destination instrumentの略で、行く先とか目標になる音色番号です。SwapとRemap機能を使う時だけ指定します。

『Filter by source instrument』 ・・・TransposeとMirrorを使う時、ここにチェックを入れると、[Src. instr.]で指定した音色番号にだけ効果が及びます。

『Safemode』・・・Renoiseが対応している音域は[C-0]〜[B-9]までです。MirrorやTransposeを使った場合に、もしその音域を超えてしまう結果が出る時、その効果がキャンセルになるようにするボタンです。まぁ、そんな音域を使う事はほとんど無いと思いますが。

『Swap』・・・[Src. instr.]で指定した音色と[Dest. instr.]で指定した音色を交換します。

『Remap』・・・[Src. instr.]で指定した音色を[Dest. instr.]で指定した音色に変更します。

『Delete』・・・[Src. instr.]で指定した音色を削除します。

『Mirror at:』 ・・・設定した音程を軸にして、それぞれの音程を上下に反転する感じです。

『Transpose by:』 ・・・移調機能です。12stepで1オクターブです。



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