まず冒頭で GURU の説明と導入方法だけ書いておきます。その後の返信欄で、のんびり・だらだらと駄文が幾つか続く予定です。
■ GURU のマニュアルとシンセ定義ファイルの作り方 ■(英語なので分かり難いかも。実際の定義ファイルの中を見た方が参考になります)
■ GURU のダウンロード ■(V1.7 が最新版で、恐らくもう放置状態でしょう・・・

■ 本家フォーラムの GURU スレッド ■(後半の方に、そこでしか手に入らない MS2000 や Blofeld のシンセ定義ファイルがあります)
遅ればせながら、この GURU という素晴らしいツールの生みの親である Cornbeast 氏に感謝します。<(_ _)>
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GURU について
- GURU の開発が活発だったのは、2012年頃です。現在の Renoise 3.1 でも使えますが、GURU 自体の開発はもはや望み薄です。現状で何とかするしかありません。Lua の知識があれば、自由に改造は出来るはずです(僕には出来ません

- デフォルトでシンセ定義ファイルが幾つか入っていますが(特に Example synth def は分かり易い)、それらを参考にすれば、シンセ定義ファイルは自分で作れます。多分、コントロールチェンジ信号(MIDI-CC)だけでノブを動かせるようなシンセならかなり簡単です。SysEx が絡んでくると少々難しくなります。
- GURU は、シンセからの情報(MIDI フィードバックやバルクダンプ等)は受信出来ません。基本的に GURU >>> シンセの一方通行だと思ってください。
- GURU の各スライダーは、MIDI マッピングは可能ですが、Renoise のオートメーションで操作する事は出来ません。
*基本的には「シンセの本体パネルだけでは弄れないようなパラメーターも操作可能な自作音色エディター」という認識で良いかと思います。そもそも Renoise 自体、あんまり MIDI シーケンスは得意ではないですし、それよりもサンプリングの為の音ネタ作りなんかに役立つかな?と思っています。
導入方法
■ GURU のインストール ■
- 上のリンク先より、GURU V1.7 をダウンロードしてください。(注:Renoise.com からダウンロードすると V1.6 になってしまいます)
- Renoise の画面上に "com.cornbeast.Guru_V1.7.xrnx" をドラッグ&ドロップしてインストールします。自動アップデートの表示が出るので [OK] を押してください。
- Renoise のメインメニューの Tools >> Guru >> Settings... をクリックすると、図のような設定画面が開きます。ここでの MIDI-In / Out は一応の設定です。後でシンセ毎に設定出来ます。
"Guru working folder" というのは、自作の音色パッチや、シンセ毎の MIDI-In / Out の設定を保存するフォルダです。ご自分で分かり易い場所にフォルダを作ってください。
- Tools >> Guru >> Scan synth definitions をクリックすると、その下にシンセ定義ファイルのリストが表示されます。どれでも好きなシンセを選んでみてください。スライダーがずらりと並んだエディットパネルが表示されるはずです。
*もし、ご自分でシンセ定義ファイルを作られた場合は、必ずそのファイルのバックアップをどこかに保存しておいてください。何かの都合で GURU を再インストールした場合には、シンセ定義ファイルはデフォルト状態に戻ってしまいます。上で説明した "Guru working folder" なら安全なので、そこに保存しておくといいかもしれません。
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XG 音源用・シンセ定義ファイル
ポケットミクと SK1XG というミニ・キーボード用の定義ファイルです。
(まだまだ怪しい部分もありますので、もしバグを見つけたら更新しておきます)
■ ポケットミクと SK1XG 用ファイル ■

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■ XG 音源用・シンセ定義ファイルの導入 ■
- 上で配布している Zip ファイルをダウンロードして解凍します。中には改変済の class ファイルとシンセ定義ファイルが入っています。
- Renoise のメインメニューの Help >> Show the Preferences Folder... をクリックすると Renoise の管理フォルダが開きます。そこに "Scripts" というフォルダがありますので、Scripts \ Tools \ com.cornbeast.Guru.xrnx と開いたディレクトリに、改変済の class ファイルを入れてください。
- 更にそのディレクトに "synthdefinitions" というフォルダがあるので、その中にシンセ定義ファイルを入れてください。
- Renoise のメインメニューの Tools >> Guru >> Scan synth definitions をクリックすると、リストの中に "Yamaha NSX-39" と "Yamaha SK1XG" が出現するはずです。
- NSX-39 又は SK1XG のエディットパネルを開いて、上部にある "Settings" ボタンを押すと図のような MIDI-In / Out の設定画面が出ます。ただ、ここで重要なのは MIDI-Out device だけです。他は、恐らく当時、バルクダンプ機能等を実装しようとしていた名残りじゃないかなぁ?と思います。MIDI-In や Channel は Renoise 本体で設定します。
■ Renoise 本体の MIDI-In / Out / Channel 設定 ■
ポケットミクや SK1XG の中身は 16 Channel のマルチティンバー音源なので、Renoise の設定次第で、MIDI Channel 1, 2, 3 を同時に鳴らす事が出来たりします。本当はもっとチャンネルを増やせるんですけど、そこまでやると同時発音数(SK1XG は 32音)がネックになってくるので、とりあえずチャンネルは3つしか付けてません(ポケミクは 64 音なので、チャンネルは増やしてあります)。その Renoise の MIDI 設定方法を簡単に書いておきます。
この図を見てください。
- [1] でインストゥルメントの空きスロットを選ぶ。
- 画面左上の [MIDI] タブをクリックして MIDI 画面を開く。
- [2] で MIDI-Input Device を選ぶ。
- [3] で MIDI-Output Device を選ぶ。
- [4] で MIDI Channel を選ぶ。
この操作を3回行います。
[4] のチャンネル設定で、インストゥルメント・スロット毎に MIDI Channel を 1, 2, 3, と振り分けます。
音色の切り替えは、GURU の SK1XG パネルの "Program_Number" というスライダーを使ってください。
*ドラム音を鳴らしたい場合は、もう一つ別のインストゥルメント・スロットを用意して、 [4] で 10 Channel を選んでください。PC キーボードとか叩けばドラム音だけ鳴らせます。
それと、SK1XG の場合は、本体側で内蔵音源はオフにしておきましょう。そうしないと、本体で直接鳴る音と MIDI In からの音が両方鳴ってしまいます。内蔵音源をオフにしても MIDI In からの音は鳴ります。
やり方は、SK1XG 本体の [シフト] を押しながら、[実行] >> [J] >> [実行] です。(CBX の場合は J ではなく "MERGE ON/OFF" と表記)
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長くなりそうなので、とりあえず冒頭では、このくらいでいいかな。今後、2つの TODO があります。
- 実はドラム・エディターが出来ていないんです。少し特殊な SysEx 信号を送信しないといけないんですが、それを実現する Lua コードの書き方が全く分からないんです(~_~;)。これについては後日詳しく書こうと思います。それにどなたか答えて頂けると嬉しいんですけどね。まぁ無理なら無理で仕方ないかもなぁ。
- SK1XG は、ドラム・エディター以外はほぼ出来ています。まぁ昭和の XG 音源ですよね。では最新の XG 音源って何だと思いますか? これが、まさかのポケットミクなんですよ(笑)。正確には GM 音源 + XG エフェクトなんですが、NSX-1 というチップを積んでいまして、その仕様書を見てたまげました。エフェクターの数が尋常じゃないんです。ちょっと多すぎて、スクリプト・ツールとしてちゃんと動作するかどうか分かりませんが、ぼちぼちと挑んでみようと思います。
ちなみに、SK1XG のエディターでも、ポケットミクの XG エフェクトの一部なら弄れますよ。
それと、期待された方がいたら申し訳無いんですが、今回、ミクの部分は触りません(なんじゃそりゃ!って言われそうですけども

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とりあえず記念撮影。今はポケミクのノイズが酷いので、グランドループ・アイソレーターって怪しげな物(1000円くらい)を注文した所です。1週間くらい掛かりそう。