Ubuntu Studio 導入ガイド (日本語化) †Linux版Renoiseを使うにあたって、"Ubuntu Studio 9.04" の日本語化を試してみました。 Ubuntu Studioとは、Linuxの一種であるUbuntuのバリエーション・パッケージで、音楽と映像分野に特化したソフトが多数収録されています。 僕自身Linux初心者なのでまだあまり専門的な事は書けませんが、参考になれば幸いです。 (注) 既に10月の終わりに 9.10 が発表されていますが、このページはまだ更新出来ていません。実は私も更新しようとしたのですが、間抜けな事にデュアル・ブート環境で間違ってWindowsを(少しだけ)消してしまい、ハードディスクを入れ替えておりました。Winの復旧はほぼ済んだのですが、せっかくの機会?なので Ubuntu Studio をどこに入れようか考え中です。現在はノーマル ubuntu の Live CD で遊んでおります(^ ^;)。 おそらく内容はほとんど同じだと思いますので、とりあえず 9.04 (Jaunty Jackalope) を 9.10 (Karmic Koala) に置き換えて読んでください。 Ubuntu Studioを導入する利点として、
等が挙げられます。話によると、映像系のソフトはそれほど多くないそうですが、オーディオ系はかなり充実しています。最初からリアルタイム・カーネルやJack Controlが入っていますし、Linuxで音楽制作をしたいと考えておられるなら試す価値はあると思います。 ダウンロード & インストール・ディスク作成 †まずリンク先のダウンロード・ページから、ISOイメージ・ファイルをダウンロードしてください。普通は "PC (Intel x86) alternate install DVD" と書いてある所をクリックしてダウンロード出来るバージョン「ubuntustudio-9.04-alternate-i386.iso 」を使います。 その .iso という拡張子のファイルを、ライティング・ソフトを使ってDVD-RやRW等に書き込んでインストール・ディスクを作ります。 インストール・ディスクが出来たら、それをディスク・ドライブに入れてからパソコンの電源を入れます。 普通はそれで自動的にインストール・メニュー画面が表示されます。 他のドライブが先にブートされてしまう場合はBIOSでブートの順番を変更してください。 ちなみにUbuntu StudioにはLive CD版は無いので、インストール・ディスクから直接起動させる事は出来ません。 もしインストール作業が不安な方は一度ノーマルのUbuntuを試してみるといいでしょう。今回私もノーマルUbuntuをLive CDで試してみたんですが、あまりの手軽さに驚きました。デュアルコア程度のパソコンならRenoiseも普通に動かせます。 ■ 日本の Ubuntu サイト ■ インストール †Ubuntu Studioのインストール画面はノーマルのUbuntuのような親切なグラフィック表示ではありません。 ただ、やっている事は同じですし言語選択で日本語も選べますので、初心者の方でもUbuntu用のガイドブック等を参考にすれば大丈夫だと思います。 『Install Ubuntu Studio』というメニューを選んでインストール開始です。 "ネットワークの設定" はキャンセルしても大丈夫です。インストール後に設定出来ます。 特に "ディスクのパーティショニング" の設定は十分慎重に作業してください。一つのハードディスク上でのデュアルブートを考えている場合は最悪の事も考えて、元からあるOSの復旧ディスクや大事なデータのバックアップもしておきましょう。 下のコラムはノーマルのUbuntuのインストールガイドです。見た目は違いますが、手順はほぼ同じなので参考になるでしょう。 ■ 日経Linux - Ubuntu 9.04 日本語 Remix CD インストールガイド ■ インストールを進めて行くと、ソフトを選択する画面が出ます。
これら4つの中から必要なものに*印を付けてください(スペース・キーを押す)。私はあまり映像系は使わないので、今回はオーディオ関係だけにしました。 ネットワークの設定 †無事インストールが完了したら、まずネットの設定。 [システム] >> [システム管理] >> [ネットワーク] を開いてお使いのネット環境に適した設定をします。[ロックの解除]というボタンをクリックしてパスワードを入力しないと設定を入力出来ません。 起動後、初めてシステム関連のメニューを開く時は必ずパスワードを求められますので、ログイン時のパスワードを入力します。 日本リポジトリの追加 †聞きなれない言葉ですが、リポジトリとは『ソフトのデータを保管してあるネット上の倉庫』みたいなものです。 そこのURLをリストに追加登録して、日本語化に必要なソフトをダウンロードします。 詳しい事は ■ Ubuntu 日本チームの日本語環境についてのページ ■ の一番下に書いてあります。その説明文を引用させていただきます。 #####引用ここから(Ubuntu 9.04の場合)##### ■ 1:[アプリケーション]-[アクセサリ]-[端末]を開きます。 ■ 2:以下のコマンドを実行し、GPG鍵とレポジトリを追加します。(横長なので2行にわけていますが、4つとも1行のコマンドです。順次、端末にコピペして実行すればOK) wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-ja-archive-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - wget -q https://www.ubuntulinux.jp/ubuntu-jp-ppa-keyring.gpg -O- | sudo apt-key add - sudo wget https://www.ubuntulinux.jp/sources.list.d/jaunty.list -O /etc/apt/sources.list.d/ubuntu-ja.list sudo apt-get update (最後のコマンドでアップデート・マネージャが開くので、アップデートをインストールします) ■ 3:以下のコマンドを実行し、パッケージをアップグレードします。 sudo apt-get upgrade ■ 4:[システム]-[システム管理]-[言語サポート]を開きます。標準の言語が設定されていることを確認します。設定されていなければ、利用したい言語のチェックをONにし、標準の言語を選択してください。(言語サポートをインストールします) ■ 5:日本語 Remix CDに追加されているパッケージと同じものをインストールする場合は、以下のコマンドを実行します。 sudo apt-get install ubuntu-desktop-ja ##########引用終わり########## そして一旦再起動。 GRUB(ブートローダー)画面 †再起動時、電源が入って一番最初にGRUBというブートローダー画面になります。 そこで、[ Ubuntu 9.04,kernel 2.6.28-3-rt ] を選んでEnterを押すと、Ubuntu Studioのログイン画面になります。 ちなみに最後の " -rt " が、リアルタイム・カーネルを表しているそうです。 ■追記■・・・デュアル・ブートの場合、初期設定ではGRUBの一番上に表示されているOS(Ubuntu)が選択状態になっていますが、その初期設定を変更出来るアプリがあります。[システム]>>[システム管理]>>[Synaptic パッケージマネージャ]から『startupmanager』というアプリにマークを付けてインストールします。そうすると[システム管理] 欄に StartUp-Manager が追加されますので、それを使えばGRUB内で初期選択するOSの設定や待ち時間の変更等が可能です。 日本語IMEの設定 †再起動から立ち上がった時点で、既に日本語化された状態です。後は必要に応じて日本語入力ソフトを設定します(特に設定しなくてもOK)。 ■ [システム]>>[設定]>>[SCIM入力メソッドの設定]を開きます。 そこで必要に応じてキーボードの設定をします。 [IM エンジン]>>[全体設定]の言語リスト内の『日本語』にチェックが入っているか確認してください。 ちなみに『Anthy』というのが日本語入力ソフトの名前です。 ■ 日本語入力への切り替えはESCキーの下の半角/全角キーです。日本語入力する時、画面右下に出る言語バーに『Anthy』と表示されていれば日本語変換できるようになります。 注) Renoise自体は、現在の所、"日本語表示"は出来るんですが"日本語入力"には対応していません。 Renoiseに関する設定 †Renoiseはリポジトリにはありませんので、Renoise.comのダウンロード・ページからLinux版をダウンロード&解凍して使ってください。 Renoiseはシェアウェアですが、Linuxデモ版の機能制限はWAV書き出し機能が使えないだけです。オーディオ録音や曲のセーブは出来ますので、是非一度試してみてください。多分、デモ曲を聴くだけで「一味違う」音楽ソフトだという事がわかっていただけると思います。 Renoiseのインストール †■ シングル・ユーザー用 ■ †この場合は普通にダウンロード・ファイルを解凍して、フォルダの中にある『renoise』というアイコンをダブルクリックするだけ。 インストールというか、単なる起動ですね。 ■ 全ユーザー用 ■ †[アクセサリ]>>[端末]を開きます。 例えば、/home/ユーザー名/というディレクトリに解凍したRenoise_2_x_x_Demoフォルダがある場合、端末に次の順番で入力します。 $ cd /home/ユーザー名/Renoise_2_x_x_Demo [エンター]を押す $ sudo sh install.sh [エンター]を押す パスワード入力: これでインストール完了です。 $ renoise [エンター]を押す でRenoiseが起動します。また、[サウンドとビデオ]>>[Renoise]からでも起動できます。 アンインストールする場合は、 $ cd /home/ユーザー名/Renoise_2_x_x_Demo [エンター]を押す $ sudo sh uninstall.sh [エンター]を押す パスワード入力: です。 PAMの設定 †Ubuntu Studio 9.04 では、この設定は必要ないようです(既に設定済み)。ですがノーマルのUbuntu等でリアルタイム・カーネルを導入する場合に必要な設定ですので、一応書いておきます。 ALSA や JACK を低レーテンシーで使用するには Renoise がリアルタイム・スレッドを作る事を許可する必要があります。あなたはリアルタイム・スレッド・クリエイションをPAMによって許可しなければなりません。 RT スレッド・クリエイションを PAM によって許可するには: /etc/security/limits.conf ファイルを root 権限で開く(又は sudo によって) そして、ファイル内の終わり部分のどこかに次の設定を書き加えます。 あなたのユーザー名 - rtprio 99 あなたのユーザー名 - nice -10 そして、保存。ログアウト。ログイン、で設定完了です。 また、"Audio" グループを作っておく事も可能です。そのグループにあなたのユーザー名を追加し、上記の "あなたのユーザー名" と書いた部分を "@Audio" に変更します。 PAMの設定がうまく動作しているかどうかを確認するには、Renoise を起動して、Preferences パネルのオーディオ・ALSA 欄にある "Realtime threads" オプションをオンにしてください。もし RT スレッド・クリエイションが失敗している場合は次のような警告メッセージが表示されます。 PAM や低レーテンシー化について、もっと詳しく知りたい方は次のページ(英語)を参照してください。 ■ http://tapas.affenbande.org/wordpress/?page_id=73 ■ Jackの設定 †最初Renoiseを起動すると、オーディオ設定欄ではALSAデバイスが選択されていると思います。ALSAでも問題無いんですが、Jackデバイスを介する事で他のソフトとの連携等、オーディオ環境の自由度が増して応用も効くようになります。Renoise 2.1 からは Jack transport にも対応しましたので、Arduor等他のシーケンサーとJackを介して同期させる事も可能です。 Ubuntu StudioにはJack Control(QjackCtl)というアプリケーションが入っていますので、これを使ってJackの設定をします。[サウンドとビデオ]>>[Jack Control]で起動します。 Jack Controlの『Setup』欄を開いて、各値を適切に設定する事でオーディオ再生が安定し、レーテンシーも下げる事が出来ます。ただ私も、各数値に関してあまり自信が無いので、Renoiseを再生しながら試行錯誤したり検索で調べたりしてみてください。少なくとも "Realtime" に印を付けて "Priority" を最大(89)にする。 "Periods/buffer" を "3以上" にする。(Renoiseの初期設定は3) と良いようです。("Realtime" オプションに関しては、リアルタイム・カーネルを使っていない場合はチェックを外してください) VSTについて †Linux版VSTの使い方 †Renoiseは "Linuxにネイティブに対応したVST" は使用出来ます。しかし、Linuxに対応しているVSTというのは数えるほどしかありません(■ KVRのプラグイン・リスト ■)。私が試した所では、Discovery や Aspect というシンセがいい感じでした(どちらもシェアウェアです)。 また、■ JUCETICE ■ というサイトにいくつかフリーのLinux版VSTが公開されています。"download binary" をクリックすればダウンロード出来ます。 一応、RenoiseがデフォルトでサーチするVSTパスは、 /usr/lib/vst /usr/local/lib/vst ~/.vst (/home/ユーザー名/.vst の事) の3つだそうです。rootでログインするかsudoコマンドを使ってvstフォルダを作ってください。何のこっちゃわからん方は、Linuxの基本コマンドをネットで検索してみるとわかると思います。基本的には拡張子が "ファイル名.so" となっているファイルをVSTフォルダに入れるだけですが、それぞれのVSTのインストール方法はそのVSTの取扱説明書を確認してください。 また、初期状態ではRenoiseの環境設定パネルのプラグイン欄のVSTスキャン・ボタンがオフになっているので、オンにしてください。それで使えるようになるはずです。 Windows版VSTの使い方 †さらにどうしてもWindows版のVSTを使いたい場合、裏技的な設定方法があるようです。 ■ Linux: How To Use Native Windows Vsts (Renoise Forum) ■ ざっと読んだ感じでは、Renoise内でVSTシンセとしてリストアップされるのではなく、外部シンセをMIDI経由で扱うような感じの方法です。正直、現時点では私には無理です。降参です(^_^;)。 もう少しラッパー的な物なら試してみたいですけどね。"dssi-vst" っていうのがそうなのかな?? でもRenoiseはDSSI未対応なので、まだ無理ですね。 参考ページ †■ 本家Tutorial Setting Up Linuxページ ■ written by satobox
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