また、パターン・ツールバーの右端の [FX] というアイコンをクリックすると下図の様なエフェクト・コマンド・リストが表示されます。
このリストの中から使いたいコマンドを選択すると、パターン・エディターにそのコマンドが入力されます。
ですから必ずしもコマンドを全部覚える必要はありません。
0A |
xy |
アルペジオ (Arpeggio) |

かなり早い3連のアルベジオ。x は 1 tick 遅れて鳴る音のピッチを設定。
y は 2 tick 遅れて鳴る音のピッチを設定。0〜F 半音階ずつあがります。
アルペジオと言うよりは「ゲームボーイ的な音」と言った方がいいかもしれません。
注)TPL値が9以上の場合、2tick毎に音が変化するようになるんですが、最初の1音だけ1tickなので、少しずれた感じになります。
BPMやLPB値を最小にして聴くとよくわかります。
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0U |
xx |
ピッチ・スライド・アップ (Pitch Slide Up) |

スピード(00〜FF)。値が 01 の時、1ラインにつき半音の 1/16 ピッチがスライドします。
ですから "0U10" は1ラインで半音スライド、"0U20" は1全音スライド・アップします。
右図のように、最初の数値の後に 00 を並べると効果が継続します。 |
0D |
xx |
ピッチ・スライド・ダウン (Pitch Slide Down) |

スピード(00〜FF)。値が 01 の時、1ラインにつき半音の 1/16 ピッチがスライドします。
ですから "0D10" は1ラインで半音スライド、"0D20" は1全音スライド・ダウンします。
右図のように、最初の数値の後に 00 を並べると効果が継続します。 |
0G |
xx |
グライド・トゥ・ノート (Glide to Note) |

設定された音程まで変化するのにかかるスピード(00〜FF)。それ以前に違う音程が鳴ってないと効果無し。
値が 01 の時、1ラインにつき半音の 1/16 ピッチがスライドします。
ですから "0G10" は1ラインで半音スライド、"0G20" は1全音スライドします。
右図では、最初C-4が鳴っていて、ライン02から"1ラインにつき1全音"の割合でピッチがスライドします。
ピッチがG-4に到達すると、スライドは止まります。 |
0V |
xy |
ビブラート (Vibrato) |

x = スピード(0〜F)、y = 揺れ幅(0〜F)。 サンプルのピッチを上下に揺らします。
右図のように、最初の数値の後に 00 を並べると効果が継続します。 |
0T |
xy |
トレモロ (Tremolo) |

x = スピード(0〜F)、y = 揺れ幅(0〜F)。 サンプルの音量を上下に揺らします。
右図のように、最初の数値の後に 00 を並べると効果が継続します。 |
0N |
xy |
オート・パン (AutopaN) |

x = スピード(0〜F)、y = 揺れ幅(0〜F)。 サンプルのパンを左右に揺らします。
右図のように、最初の数値の後に 00 を並べると効果が継続します。 |
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0I |
xx |
ボリューム・フェード・イン (Volume Fade In) |

スピード(00〜FF)。値が 01 の時、1ラインにつき最大音量の 1/256 上昇します。
0I01 を 256 ライン並べると無音から最大音量にスライド・アップします。
右図では、最初無音で、段々音量がスライド・アップします。 |
0O |
xx |
ボリューム・フェード・アウト (Volume Fade Out) |

スピード(00〜FF)。値が 01 の時、1ラインにつき最大音量の 1/256 下降します。
0O01 を 256 ライン並べると最大音量から無音にスライド・ダウンします。
右図では、最初最大音量で、段々音量がスライド・ダウンします。 |
0M |
xx |
チャンネル・ボリューム |
ボリューム(00〜FF)。[基本的には VOL コラムを使ってください] |
0C |
xy |
ボリューム・スライサー (Cut Volume) |

x はスライス後のボリューム値 0(無音)〜 F(最大音量)。y はスライスを始める tick 位置(0〜F:TPL値によります)。
右図の場合、TPLが 12 とすると、各ラインの真ん中(6tick)で音量が最大値の2/16に下がります。 |
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0S |
xx |
サンプル・オフセット (Sample Offset) |

サンプルを途中から再生。そのオフセット位置(00〜FF)。00=サンプルの先頭, FF=サンプルの最後尾。
サンプル・エディター画面の 下側の目盛り上を右クリックして[0S Effect]に設定しておくと、右下にこの値が表示されます。
右図の場合、ライン00ではサンプルの真ん中から再生され、ライン04ではサンプルの1/4から再生されます。 |
0B |
xx |
サンプル逆再生 (Play Backwards) |

00 = 逆向き; 01 = 逆向き解除(逆再生中に正方向に戻したい時に使います)。VOL/PANコラムの B0 と B1 も同様
右図の場合、最初は順再生、ライン04から逆再生、ライン06から逆再生解除です。 |
0R |
xy |
リトリガー・ノート (Retrigger Note) |

y = ticks(0〜F:TPL値によります)。VOL/PANコラムの Rx も同様。
エフェクト・コラムに入力する場合、x はリトリガーされたサンプルのボリュームです。リトリガーされたサンプルの音量の変化値は :
- 0 変化なし
- 1 -1
- 2 -2
- 3 -4
- 4 -8
- 5 -16
- 6 *2/3
- 7 *1/2
- 8 変化なし
- 9 +1
- A +2
- B +4
- C +8
- D +16
- E *3/2
- F *2
右図の場合、TPL値が 12 として、ライン00〜03では音量最大で3回ずつトリガーされ、ライン06では4回のトリガーの内、1回目は最大音量・2回目は半分・3回目は1/4・4回目は1/8の音量でリトリガーされます。
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0E |
xx |
サンプル・エンベロープ・ポジション (Set Instrument Envelope Pos) |

サンプルにエンベロープを設定している場合、エンベロープの開始位置を変更出来ます(00〜FF)。
右図の場合、ライン00ではエンベロープの真ん中からスタートし、ライン02からはエンベロープの先頭に戻ってスタートします。 |
0Q |
xx |
ディレイ・ノート |
[基本的にはVOL/PANコラムの Qx、またはDLYコラムを使ってください。]
トラックの発音タイミングを xx ticks(00〜0F:TPL値によります)遅らせます。 |
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0L |
xx |
トラック・レベル (Track Level) |

ボリューム(00〜FF)。ミキサーPREパネルの "Volume" スライダーを動かします。
つまり、C0 でちょうど ±0dB、FF はボリューム・スライダーの右端の値 +3dB になります。
右図の場合、最初は小さめの音で、ライン04から ±0dB に戻ります。 |
0P |
xx |
トラック・パンニング (Track Panning) |

パンの位置(00〜FF)。00=最も左、80=中央、FF=最も右。ミキサーPREパネルの "Panning" スライダーを動かします。
右図の場合、最初左いっぱい、ライン02で右いっぱい、ライン04でセンターに戻ります。 |
0W |
xx |
トラック・サラウンド・ワイド (Track Surround Width) |

広がり(00〜FF)。ミキサーPREパネルの "Width" スライダーを動かします。
右図の場合、最初広がり感は最大で、ライン04から広がり感は無くなります。 |
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0J |
xx |
トラック・ジャック・ルーティング (Track Jack Routing) |
各トラックのアウトプット・デバイスを指定(00〜オーディオ・デバイスのアウトプットの数)。
00 はマスター・トラックで、01 以降はお使いのオーディオ・デバイスによって選べる数が違います。 |
0X |
00 |
全ノート&エフェクトのオフ |
パターンの再生は止めずに、そのトラックの全てのノートやエフェクトを止ます。 |
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ZT |
xx |
セット BPM (Tempo) |

BPM値(曲のテンポ)を設定。Renoiseのコントロール・パネルでは BPM=999 まで扱えますが、曲中での変更は20〜FF(32〜255)までしか出来ません。どのトラックに入力しても曲全体に影響します。
BPM, LPB, TPL の解説ページを参照してください。 |
ZL |
xx |
セット LPB (Lines/Beat) |

LPB値(Lines/Beat。01〜FF)。一拍の間に何ライン進むかを設定。どのトラックに入力しても曲全体に影響します。
BPM, LPB, TPL の解説ページを参照してください。 |
ZK |
xx |
セット TPL (TicKs/Line) |

TPL値(Ticks/Line。01〜10)。1ラインのTick数を設定。エフェクト・コマンドやオートメーションの「変化の滑らかさ」に影響します。どのトラックに入力しても曲全体に影響します。
BPM, LPB, TPL の解説ページを参照してください。 |
ZG |
xx |
グルーブ・セッティングのオン/オフ (Groove) |
グルーブ・セッティングのオン/オフをコマンドでコントロールします。ZG00 でオフ、ZG01 でオン。 |
ZB |
xx |
パターン・ブレイク (Pattern Break) |
このコマンドを入力したラインでパターンを途中終了させる。数値(ライン数)を指定すると、次のパターンの途中から再生が始まる。 |
ZD |
xx |
ディレイ・パターン (Pattern Delay) |
パターンの再生を一時停止させます。数値はライン数(そのライン数を再生するのに掛かる時間分停止します)。 |
00〜80 |
セット・ボリューム (midiを扱う場合、これはベロシティ値です) |

普通はノート・データの隣に入力して音量を指定します。ノート・データの隣に何も入力しない場合は最大音量 80 で再生されます。
右図の様にゲート的に使う事も出来ます。 |
Ix |
ボリューム・フェードイン |

x = スライドのスピード(0-F)。値が 1 の時、1ラインにつき最大音量の 1/16 上昇します。
例えばボリューム・コラムに "I1" を 16 ライン並べると最小音量から最大音量にスライド・アップします。
右図の場合、最初は最小音量で、ライン02から音量がスライド・アップしていきます。 |
Ox |
ボリューム・フェードアウト |

x = スライドのスピード(0-F)。値が 1 の時、1ラインにつき最大音量の 1/16 下降します。
例えばボリューム・コラムに "O1" を 16 ライン並べると最大音量から最小音量にスライド・ダウンします。
右図の場合、最初は最大音量で、ライン02から音量がスライド・ダウンしていきます。 |
Bx |
サンプル逆再生 |

x = 0 -逆再生; 1 -どの位置でも逆再生解除。
右図では、最初は順再生、ライン03から逆再生、ライン05で逆再生解除です。 |
Qx |
ディレイ・ノート |

発音タイミングを x ticks(0-F:TPL値によります)遅らせます。 |
Rx |
リトリガー・ノート |

x ticks(0-F:TPL値によります)毎にリトリガーします。
右図のライン00〜03の場合、TPLが 12 とすると、R4なので1ラインに3回トリガーされます。ダダダ・ダダダ・ダーンって感じです。
またライン04からのように、ノートデータの真横ではなくても音が鳴っていれば効果はあります。
普通のエフェクト・コマンド [0Rxx] の場合、リトリガーの度にサンプルは先頭から再生されますが、[Rx] の場合は現在再生されているサンプルの途中点でリトリガーされます。 |
Cx |
x ticks 後に音をカットする |

x ticks(0-F:TPL値によります)後に音をカットします。
右図の場合、TPLが 12 だとするとライン01とライン05の真ん中(6tick)で音が切れます。 |