Renoid に必要な平仮名 WAV ファイル

Renoid ボイスファイルを作るには、上のような71個の平仮名 WAV ファイルが必要です。

(注:このページで説明しているのは、基本音だけで構成されたシンプルなバージョンの作り方です。 拗音と二重母音も追加したい場合は 151 個の WAV ファイルが必要になります)

まず、一番簡単で確実なのは、自分の声を録音する事です。 下のムービーでは、Renoise での基本的な録音の仕方を解説しています。 Renoise はデモ版でも、非常に優秀なサンプル・レコーダーとして使えます(ASIOが使えないという制約はありますが)。



また、もう1つの方法として、UTAU のボイス・ライブラリを手に入れる、という方法があります。 幸いな事に、"単独音音源" と呼ばれるタイプの UTAU 用ボイスには、Renoid 化に必要な71個の平仮名 WAV が全て含まれています。

UTAU 用のボイス・ライブラリは様々な方々が公開されていて、利用規約も人それぞれです。 必ずその作者さんの定めた利用規約を守るようにしてください。 しかし恐らく、個人の楽曲制作用途に限った使い方なら、自由に使用出来る場合がほとんどなので、ありがたく使わせて頂きましょう。




Renoid ボイス・ファイルの作り方(XRNI ファイル編)


こちらは本家本元 Renoise 版(XRNI ファイル)の、Renoid ボイス・ファイルの作り方解説ムービーです。 それなりに大変な作業ですが、完成したボイス・ファイルが実際に歌を歌ってくれた時、やっぱり嬉しいもんですよ。





Renoid ボイス・ファイルの作り方(サウンドフォント編)


■ UTAUボイスファイルから、Renoidサウンドフォントを作る方法 ■
その1:ループ設定編

この2つのムービーは、サウンドフォント版(SF2 ファイル)の作り方解説ムービーです。 いきなり Viena を使って1からサウンドフォントを作るより、まず Renoise を使って、平仮名 WAV ファイルにループ・ポイントを設定しておく方が遥かに効率が良いと思います。 料理で言えば「仕込み」のようなものです。 この方法で、71個全ての平仮名 WAV にループを設定してください。(Renoise はデモ版でも十分使えます)


■ UTAUボイスファイルから、Renoidサウンドフォントを作る方法 ■
その2:サウンドフォント作成編

ここでは Viena Soundfont Editor を使って、"その1"で準備した71個の平仮名 WAV ファイルをサウンドフォントに仕上げる工程を解説しています。 Viena は扱い難い雰囲気をプンプン醸し出していますが (^_^;)、コツさえ分かれば Renoid サウンドフォントは作れます。





Renoise 版(XRNIファイル)でのサンプル名の名付け方


Txt2Notes で認識出来るサンプル名の名付け方

歌詞入力ツール Txt2Notes は、起動時に Renoid ボイス・ファイル内の全てのサンプル名の先頭部分をサーチし、それらをキーワードとして、 歌詞入力時に使えるひらがなのリストを内部的に生成します。

収集されるキーワードは、サンプル名の先頭から最初のスペースまでです。

つまり、「あ Hana_v1.2」というサンプル名を付ければ「」が歌詞入力に使えるようになります。 もしくは、単純に「あ」というだけのサンプル名にしてしまえば、それも「あ」として認識されます。 ただし「Hana_v1.2 あ」としてしまうと「あ」は使えなくなるので注意してください。


発声タイミング・タグの付け方について

上のムービーの中では触れていないのですが、Renoid の XRNI ファイル版は、発声タイミング調整ツールが使えます(サウンドフォント版では使えません)。

ただし、その機能を活かす為には、Renoid ボイス・ファイルに含まれる71個全ての平仮名 WAV サンプルのファイル名にタグ情報を付けておく必要があります。

例えば「あ a」というファイル名にタグ情報を付けると「あ a _onset-7.3ms」のようになります。

このタグ付けは一語一句手動で入力する訳ではなく、"Tagging Nudging" というツールのリネーム機能を使えば楽に入力出来ます。

まず、"Tagging Nudging" の [Link Selection Start] ボタンをオンにしておきます。 そして平仮名 WAV ファイルの波形を見ながら、音量がしっかりと盛り上がり始める地点から少しの区間をマウスで選択します。 これには厳密な正解地点があるわけではないので、「大体このあたりかなぁ?」ぐらいの感覚で設定すれば大丈夫です。

そうすると、自動的にタグ入力ボックスに onset 値が入力されるので、後は [Rename with Tags] ボタンでリネームを実行します。 ("AllowRename" ボタンをオンにしておいてください。)

まぁ、71個のひらがな WAV ファイル全てにタグ付けする必要があるので少し面倒ですが、一度設定してしまえばその Renoid ボイス・ファイルはずっと便利に使えます。