Renoid の仕組み
上図が、Renoid の仕組みを簡単に表したものです。
もし「ボコーダー」の使い方をご存じなら、正しくそれと同じセッティングです。 上図のピッチ・コレクターの部分をボコーダーに変えれば、それはそれで使う事も出来ます。
実は、Renoid ボイス・ファイルとは、上図のオレンジ色の部分の「リズム感だけの "棒読みの" 歌詞」を作る為のものです。 鍵盤の各キーにいわゆる五十音を割り当てたひらがな WAV ファイル集です。 ですから、これだけでは音程を変化させる事は出来ません。
つまり、歌を歌わせる為にはピッチ・コレクターが必要です。 そのピッチ・コレクターは別途ご自分で用意して頂く必要があります。かなり他力本願なシステムなのです(^_^;)。
で、その使い方を説明したいのですが、Renoid には;
Renoise でしか扱えない「Renoise版」(XRNI ファイル)
他のほとんどの DAW ソフトでも扱える「サウンドフォント版」(SF2 ファイル)
の2種類があります。
Renoise版 | サウンドフォント版 | |
長所 | 歌詞入力や発声タイミング補正の為の Renoid 専用ツールが使える。トラッカー型のシーケンサーに抵抗が無ければ、こちらが断然お薦めです。 | SF2 形式なので、ほとんどの有名な DAW で使用可能。既に使い慣れたピアノロール型のシーケンサーをお持ちの場合はこちらがいいでしょう。 |
短所 | XRNI ファイルは Renoise でしか扱えない。Renoise はトラッカー型のシーケンサーなので好き嫌いが分かれるでしょう。 | (今の所)歌詞入力の補助ツールが無いので、一語一句手作業でピアノロール入力する必要がある。結構面倒です。 |
どちらを使うかを選んで、「Renoise版」の解説、または「サウンドフォント版」の解説ページを読んでください。