(Linux版のインストールについて)Linux版だけはインストールに少し専門的な設定が必要ですので説明しておきます(ここではUbuntu系のディストリビューションを使って説明しています)。 Windows, Mac OSX版をお使いの場合は次のページへ進んでください。 インストールまず、Renoise.com からLinux版のデモまたはレジスト版をダウンロードして解凍してください。 シングル・ユーザー用この場合は普通にダウンロード・ファイルを解凍して、フォルダの中にある "renoise" というアイコンをダブルクリックするだけ。インストールというか、単なる起動ですね。 全ユーザー用[アクセサリ]>>[端末]を開きます。例えば、/home/ユーザー名/というディレクトリに解凍した rns_2_x_x_reg フォルダがある場合、端末に次の順番で入力します。
$ cd /home/ユーザー名/rns_2_x_x_reg これでインストール完了です。
$ renoise でRenoiseが起動します。また、[サウンドとビデオ]>>[Renoise]からでも起動できます。 アンインストールする場合は、
$ cd /home/ユーザー名/rns_2_x_x_reg です。 リアルタイム・スレッドに関する設定Renoiseを起動した時、もし次のようなメッセージが表示される場合、この設定を施す事をお勧めします。以下の説明を読んでください。 ALSA や JACK を低レーテンシーで使用するには Renoise がリアルタイム・スレッドを作る事を許可する必要があります。 あなたはリアルタイム・スレッド・クリエイションをPAMによって許可しなければなりません。 (私はUbuntu Studioでテストしている為、どうしてもUbuntu向けの説明になってしまうのはご容赦ください) 恐らくUbuntuだけではないと思うのですが、Ubuntuの場合で説明すると、Jackのパッケージをインストールする時に下図の様な確認メッセージが出ます。 この画面で「はい」を選ぶだけで、リアルタイム・スレッドを作る事を許可する設定が書き込まれます。 その内容を手動で設定したい場合(手動での設定は推奨されていません):
/etc/security/limits.d/audio.conf ファイルを開きます。
ファイル内のどこかに次の設定を書き加えます。
@audio - rtprio 99 そして、保存。一旦ログアウト。ログイン。 次に、"Audio"グループにあなたのユーザー名を登録します。 $ sudo adduser あなたのユーザー名 audio これで設定完了です。 PAMの設定がうまく動作しているかどうかを確認するには、環境設定パネル(Preferences)のオーディオ・ALSA 欄にある "Realtime threads" オプションをオンにしてください。 もし RT スレッド・クリエイションが失敗している場合は上のようなメッセージが再び表示されます。 Jack の設定最初Renoiseを起動すると、オーディオ設定欄ではALSAデバイスが選択されていると思います。 ALSAでも問題無いんですが、Jackデバイスを介する事で他のソフトとの連携等、オーディオ環境の自由度が増して応用も効くようになります。 Renoise 2.1 からは Jack transport にも対応しましたので、Arduor等他のシーケンサーとJackを介して同期させる事も可能です。 もし、あなたがまだ "Jack Control (JACK Audio Connection Kit)" をインストールしていないなら、ぜひインストールしてください。 これを使えば、わかりやすいGUI表示でオーディオ/MIDI ルーティング等、 Jack の各種設定が出来るようになります。 $ sudo apt-get install jackd qjackctl このコマンドを端末で実行すれば、Jack Control がインストールされます。 Ubuntu の場合、[アプリケーション]>>[オーディオ]>>[Jack Control]から起動できます。 Jack Controlの『Setup』欄を開いて、各値を適切に設定する事でオーディオ再生が安定し、レーテンシーも下げる事が出来ます。 少なくとも次の設定をしておくといいようです。
"Priority" を最大(89)にする。(もしリアルタイム・カーネルを使っている場合は "Realtime" に印を付けてください) 他にもレーテンシーに関する設定など、あなたの環境に合わせて変更してください。
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Renoise manual version 2.5j | http://www.renoise.com |