音を並べる2(パターン・マトリックス)
パターン・マトリックス画面
もしあなたがまだマトリックス画面に気付いていなければ、パターン・エディター画面の左上にある PMボタン(
)をクリックして、
ぜひマトリックス画面を開いてみてください。
マトリックス画面は、パターン・エディターで作った複数のパターンを並べて 曲全体のアレンジを考える事ができる画面 です。
1つのパターンは、トラック毎に区切られた小さなブロック(スロット)の集まりとして表示されます。
各スロットのデータは自由に移動・コピー・ペースト・ミュートする事ができ、曲全体を見渡しながらアレンジを素早く組み立て、変更する事が可能です。
マトリックス・スロット
もしあなたがパターン・エディターに何かデータを入力すると、マトリックス画面のスロットの1つが自動的に色付けされるのに気付くでしょう。
その色付けされた1つのスロットが、データを入力したトラックを意味します。よく見ると、簡素化されたデータ表示が模様のようになっているのがわかりますか?

マトリックス・スロットは、PMボタンの下の2つの四角ボタン(
)をクリックする事で、縮小・拡大表示できます。
- これらのアイコンを 左クリック すると、スロットの "上下幅" を縮小・拡大する事ができます。
- これらのアイコンを 右クリック すると、スロットの "横幅" を縮小・拡大する事ができます。
マトリックス・スロットは、移動・コピー&ペースト・選択・ミュート等の基本的な操作が可能です。
また、操作に迷った時は、右クリック・メニューも活用してください。

マトリックスで役立つ操作
ドラッグ&ドロップ
- Controlキーを押しながらドラッグ&ドロップするとコピー&ペーストできます。
- Control + Shiftキーを押しながらドラッグ&ドロップすると、新規パターンにコピー&ペーストできます(非常に便利!)。
範囲選択&マウス
- Shiftキーを押しながらクリックする事で、複数のスロットが含まれる範囲を素早く選択する事ができます。
- Controlキーを押しながらクリックする事で、スロットの選択を追加/取り消しする事ができます。
例えば、5つのスロットを選択している時に、3つ目のスロットだけ選択解除したりできます。
ミュート操作
- マウスの中ボタンでクリック、又はAltキーを押しながら左クリックすると、スロットをミュート(ミュート解除)できます。
- ミュート(ミュート解除)操作は複数のスロットを選択している場合でも使用可能です。
- マウスの中ボタンでクリック、又はAltキーを押しながら左クリックは、トラック・スコープ画面でも使用可能です。
便利なショートカット
- "Clone and Add" (Control + K) : 現在選択しているスロットを、新規パターン内に複製します。
- "Insert" (Control/Command + I) : スロットデータをコピー(Control + C)した状態でこのコマンドを使うと、新規パターン内にペーストします。
- Control/Command + Shift + 上下の矢印キー : 素早く複数のパターン全体を選べます。
- Alt + P/T : パターン全体 / トラック全体を選択。
- パターン・エディターにフォーカスを戻したい場合は Escapeキー、パターン・エディターからマトリックスにフォーカスを移したい場合は Shift + Escapeキー。
視覚的なオプション
右クリック・メニューの一番下の部分で、トラック名、トラック・カラー、トラック・メーターの表示/非表示が選択できます。
また、各トラック名、トラック・カラーは自由に変更できます。
右クリック・メニューの "Visualize Repeating Slots" にチェックを入れると、マトリックス・スロットの右下に非常に小さなアイコンが表示されます。
これは「1つ前の(上の)スロットの内容と同じ」という意味です。
この繰り返しが長く続く場合、スロット・カラーがグラデーション処理され、繰り返しが終わるまで段々暗く表示されます。

パターン・シーケンサー画面
パターン・シーケンサー画面は、パターンの並び順を管理する画面です。上から下へと順番に再生されます。並び順を変更したり、複数パターンのループ設定も可能です。
4つのアイコンの説明
この画面では以下の4つのアイコンの役割を知っておけば十分でしょう。詳しい説明は第二章のパターン・シーケンサー画面の説明を参照してください。
ドラッグ&ドロップでパターンの順番を変えたりも出来ますよ。
・・・新規パターンの生成
左の図では、単純にパターン[0]の下に空のパターン[1]が生成されました。
・・・現在カーソルがあるパターンを複製(別のパターン番号になる)
左の図では、パターン[0]の下に、全く同じ内容のパターン[1]が生成されました。
つまり、パターン[0]の全てのデータを新規のパターン[1]にコピー&ペーストしたのと同じ事になります。
・・・現在カーソルがあるパターンを削除
・・・現在カーソルがあるパターンをもう一個並べる(パターン番号は同じ)
これは少しトリッキーかもしれません。パターン[0]の下に再びパターン[0]が並びます。
シーケンス・タイムライン上に同一パターンを複数回並べる事になります。
ですから左図の場合、もし現在選択されているスロットのデータを変更すると、1つ上のスロットのデータも自動的に変更されます。
なぜなら、どちらもパターン[0]だからです。
現在のプレイ位置とエディット位置の分離

Renoiseでは、現在再生中のパターンとは別のパターンを表示・編集する事が可能です。これにより、ライブプレイ中に即興でパターンを編集したり出来ます。
この動作はコントロール・パネルの "パターン・フォロー"ボタンをオフにした場合のみ作動します(
)。
また、パターン・シーケンサーの一番左側のコラムで、次に再生するパターンを予約する事が出来ます。
これにより、曲を止める事なく、どのパターンへもポジション・ジャンプする事が可能です。
再生中にコラム上のボタン(
)をクリックして、パターンを自由に再生してみましょう。
さらに詳しい説明は第二章のパターン・シーケンサー画面の説明を参照してください。
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