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外部MIDIインストゥルメントの設定画面

MIDI プロパティ

MIDIインストゥルメントの設定画面です。外部MIDI音源や、ハード・シンセをRenoiseのシーケンサーで鳴らしたい場合に使います。 WindowsでDirectSoundを使っている場合、ここで"Microsoft GS Wavetable Synth"も選べます。

MIDIは単なる"指令信号"でオーディオ信号ではありません。当然ですが、MIDIインストゥルメントをパターンに入力して、Renoise内でエフェクターを掛けても何も変化はありません。
  • Device
    あなたが鳴らしたいMIDI音源に繋がっているMIDIデバイスを選択します。もしRenoiseをReWireマスターとして起動している場合、ReWireスレーブのMIDIポートがここにリストアップされます。
  • Transpose
    外部MIDIインストゥルメントが鳴る音程を半音ずつトランスポーズ(移調)出来ます。
  • Latency
    発音タイミングの遅れの調整。
  • Note Length
    音の持続時間。ここを設定すると、鍵盤を押し続けても設定時間以上はサスティンが伸びません。 全ての音の長さを一定にしたい場合に使います。普通はINFでいいでしょう。
    ですが、外部のドラム音等をトリガーしたい場合は、ある程度の長さで固定した方が便利かもしれません(全ての音に対して、確実にノート・オフ信号を送ってくれます)。
  • Channel
    使用するMIDIチャンネルを設定します。
  • Bank
    使用するバンク・ナンバーを設定します。
  • Program
    使用するプログラム・ナンバーを設定します。
  • モード選択
    "ext. MIDI(単に外部MIDI音源を鳴らす)"と"LineIn Ret(外部MIDI音源を鳴らして、Renoiseの "Line Input デバイス"に再生音をリターンさせる場合に選択)"があります。 下で詳しく解説します。


外部シンセの接続方式の違い

Renoise から外部MIDIシンセを再生し、そのシンセのオーディオはRenoiseへは帰って来ない場合:
  • Instrument Settings 画面の [Ext. MIDI] パネルで、MIDIデバイス、チャンネル等を設定する。

  • モード欄は "ext. MIDI" に設定。

"ext. MIDI" モードでは、Renoiseのオーディオ・レーテンシーの分だけ(正確にはサウンドカードのレーテンシー + PDC のレーテンシー)、外部シンセをトリガーするMIDIイベントを遅らせて送信します。 そうする事で、Renoise の出力音と外部シンセのオーディオのタイミングが完全に同期します。

もし外部シンセ側でも更にオーディオ・レーテンシーが発生する場合は、[Ext. MIDI] パネルの "Latency" スライダーや、ミキサー画面の "Track Delay" 値を手動でマイナス側に動かして補正してください。

Renoise から外部MIDIシンセを再生し、そのシンセのオーディオを Renoise の "Line Input デバイス" にリターンさせる場合:
  • Instrument Settings 画面の [Ext. MIDI] パネルで、MIDIデバイス、チャンネル等を設定する。

  • モード欄は "LineIn Ret" に設定。

  • #Line Input デバイスを MIDI イベントを入力したトラックの TrackDSPs 画面に挿入 します。

  • #Line Input デバイスの Latency 欄で "MIDI Return Mode" を選択。

  • Renoise の PDC (Plug-in Delay Compensation) がオンになっている事を確認。

"LineIn Ret" モードでは、外部シンセをトリガーするMIDIイベントは(遅らせずに)直ちに送信されます。 この為、[Ext. MIDI] パネルの "Latency" スライダー値のマイナス側は無効になります。

MIDIイベント信号は、外部シンセ側で直ちに受信されます。 そして外部シンセが出力するオーディオが、#Line Input デバイスを通して Renoise に帰って来る時に再びレーテンシーが発生します(これはサウンドカードのレーテンシーです)。 このレーテンシーは Renoise によって再び補正されます。これが "LineIn Ret" モードの信号処理プロセスです。

もし外部シンセ側でも更にオーディオ・レーテンシーが発生する場合は、MIDIイベントを送信しているトラックの "Track Delay" 値をマイナス側に動かして補正するしかありません。 それゆえに、#Line Input デバイスは、MIDIイベントを入力したトラックの TrackDSPs 画面に挿入する必要があります。 さらに、Renoise がオーディオ・レーテンシーを補正する為には PDC が有効になっている必要があります。





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Renoise Japanese manual | http://www.renoise.com