トラック・オートメーション、
トラック・エンベロープ

オートメーションは凄く効率的なだけでなく、少し "動き回る" エフェクトや、自然な音のエフェクトを掛けたい時のための 究極のツールです。 おおざっぱに言うと、オートメーション機能を使って、 例えば音色をゆらゆら揺らすようなエフェクトのエンベロープを左から右へ繰り返し設定しておけば、 そのトラックのギターサンプル等に良い感じのワウワウを掛けられます。

ところで、Fasttracker や Impulse Tracker 等を愛用していた人達にわかってもらいたいのですが、 もうエフェクト・コラムに 繰り返し たくさんの数字を打ち込むことは、ほとんど無くなるでしょう。 オートメーションがあなたに代わってすべてやってくれますし、 それはおそらく、かつてあなたがやっていた方法よりもっと精密なものとなるでしょう。 さらにオートメーションを使えばファイルサイズも削れます。 なぜなら、トラックのエフェクトとして何百の数字をセーブするより、エンベロープのデータをセーブした方が 遥かに少ないサイズで済むからです。
加えて、それはとても簡単です。そのトラックのエフェクト・コラムにコマンド番号を打ち込む事も可能なんですが、 しばらくオートメーションを使えば、そんな数字を打ち込んでいた事が不思議で仕方なくなるでしょう。 :)

オートメーションの曲線を設定するには、(6) Properties ウインドウ の "Automation" タブをクリックします。



6の部分が properties ウインドウです。


オートメーション画面はこんな感じに表示されていると思います。:

トラック・オートメーション画面


あなたは既に (4) Pattern Editor にいくつかの音を打ち込んで、 オートメーションを作りたいトラックにカーソルを移動させていると仮定しましょう。

そして、そのトラックのボリュームを最小 (パターンの最初の部分) から最大 (パターンの最後の部分) へ フェイド・インさせたいとします。
  1. オートメーション画面の右側で、"TrackVolPan" を選んでください。 普通、これは初期設定なので、おそらく既に表示されていると思います。
  2. そして、その右の所で、"Volume" を選びます。
  3. 次に "Add new Envelope" ボタンを押して、オートメーション画面にオートメーションのグラフを表示させます。 このエンベロープは右側のリストに追加され、左側のグラフィック・ディスプレイに現れます。
  4. 左右のマウスのボタン (左ボタンは線、右ボタンは点を並べて) を使って左下から右上にあがるエンベロープを描きます。 また、3つの "PlayMode" (画面下のボタン) の中から エンベロープのラインの種類を選べます。 直線、点、曲線の変換が可能です。 それぞれのセッティングがどのようなものか、再生して確認してください。

もし、他のエンベロープが必要なら、先ほどと同じようにエンベロープの種類を選んで、 "Add new Envelope" で追加してください。すべてのエンベロープは オートメーション画面の右側のリストに表示されます。

オートメーションのエンベロープは、現在のトラックに設定されている すべての DSP エフェクト のパラメーターに対応させて作る事が出来ます。 ですから本当に、エフェクトの完全なコントロール があなたの曲の中で可能になるんです。

もう一つ。新しいオートメーション・エンベロープを作って、Track DSPs 画面でそのパラメーターを動かす事によって、 エンベロープのライブ・レコーディングが可能です。やり方は、record mode (右のShiftを押す) にして、 左の Shift を押しながら右クリックで DSP のスライダーをドラッグしてください。 そのあと、オートメーション画面に戻れば、あなたが動かした DSP パラメーターに対応した新しいエンベロープが出来ているはずです。

これが すべて です。簡単でしょ?

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