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Renoise スクリプトの導入



Renoise スクリプトとは

簡単に言うと「Renoise の機能を自由自在に拡張・カスタマイズする為のプログラミング環境」です。

数ラインのコードを書く事によって、あなたが以前から Renoise に付けて欲しかった新機能やツールを加える事ができます。 Renoise API に使用する "Lua" は比較的気軽なプログラミング言語なので、新たな拡張機能を素早く簡単に作る事が可能です。

またそうやって作られた Renoise スクリプト・ツールは XRNX ファイルとして公開・共有する事が出来ます。



非プログラマー向け

ツールのダウンロードとインストール

もしあなたが「プログラミングなんて出来ないよ」という方でも、他の人が作ってくれたツールや拡張機能を使う事が出来ます。 それらは http://tools.renoise.com からダウンロード出来ます。 (メニューの "Browse" をクリックするとツールの一覧が表示されます)

ツールのインストールは XRNX ファイルを Renoise の画面にドラッグ&ドロップするだけです。

インストールされたツールは メインメニュー >> Tools 内の追加メニューとして表示されるか、Renoise 各部の右クリック・メニューに追加表示されます。 メニュー内で "~" こういう波線マークが付いているのがスクリプト・ツールを呼び出す項目です。




 特殊な状況下で、ドラッグ&ドロップではツールのインストールが出来ない場合があります。 その場合、こちらの説明を読んで手動インストールしてください。




ツール・ブラウザ

メインメニュー >> Tools >> Tool Browser をクリックすると、ツール・ブラウザが開きます。
ここにはインストールされている全てのスクリプト・ツールが表示されます。 ここで各ツールをアンインストールすることも出来ます。





プログラマー向け

ツールのクリエイト

もしあなたが「少しコードを書いてみたい」と思うなら、 http://scripting.renoise.com を訪れてみてください。 そのページの右側に "XrnxStarterPack.zip" というのがありますので、それをダウンロードして中のドキュメントや Example Tool 等を見てください。

Renoise のスクリプトで作る事が出来るものの例:

  • 新しい右クリック・メニューやキーボード・ショートカット(例えば、"自分専用のパターン・ジャンプ"、"トラック内の全エフェクターのバイパス"、"チップ・サウンド用のサンプル生成"、等々)。 Firefox の拡張機能を想像してもらえると分り易いかもしれません。

  • Renoise的なルックスのカスタム・ユーザー・インターフェイス(GUI)作成。 あなたのツールを完全に Renoise と統合し、他のユーザーも全く違和感無く使用出来ます。

  • Renoise メイン・ウインドウやソングの操作(パターン、トラック、インストゥルメント等、曲を構成するものなら何でも)。 ソング・データの生成、フィルタリング、加工等、思いつくままに。アルゴリズム的な作曲、インストゥルメント生成、オートメーション等々。

  • あなたのアイデアを試作し、コミュニティの助けを借りてファインチューンし、やがてはそれが未来の Renoise の公式なコア機能として統合される可能性もあります。

  • Nibbles.(工夫次第で小さなゲームとか、あまり作曲と関係無いものも作れますよ・笑)



スクリプト・エディター

Renoise にはスクリプト開発者向けの端末&エディターが内蔵されているのですが、初期状態では混乱を避ける為に隠されています。

このスクリプト・エディターを出現させる方法は2つあります。

  • Renoise のプログラム・ファイルを "--scripting-dev" という引数付きで起動させる。

    (Windows なら、「ファイル名を指定して実行」に "C:\Program Files\Renoise 3.0.0\Renoise.exe" --scripting-dev と入力。 もしくは、Renoise.exe のショートカット・アイコンを作って、そのプロパティを開き、「リンク先」という欄にこの引数付きアドレスを設定しておくといいでしょう。)

  • Renoise のプリファレンス・フォルダ(メインメニュー >> Help >> Show the Preferences Folder で開きます)の中にある Config.xml を開き、 "ShowScriptingDevelopmentTools" というオプションを "false" から "true" に変更する

    (Config.xmlを編集する時は、"Renoiseを先に終了させてから" 編集してください。 そうしないと、Renoise 終了時に全ての現状態が Config.xml に上書きされるので、手動変更した部分も上書きされてしまいます。)

すると、メインメニュー >> Tools に "Scripting Terminal & Editor..." というメニューが表示されるので、それをクリックすればスクリプト・エディターが起動します。





スクリプトによる、MIDIコントローラーの取り扱いの向上

Renoise スクリプトを使って開発されたツールの中で、特に力を入れて開発された "Duplex" というツールがあります。 これは外部ハードウェア・コントローラーを使って Renoise を操作したい場合に大変役立つツールです。

Duplex には幾つかの有名なMIDIコントローラーのマッピング・テンプレートが含まれていて、本当の意味での "プラグ&プレイ" が可能になります。 また Duplex は、それらのコントローラーに対応したバーチャルUI(仮想パネル)も装備しています。 もしあなたがそれらのコントローラーを実際に持っていなくても、仮想GUIを使ってテストする事が出来ます。

また、もしあなたが他人の作ったテンプレートに満足出来ないなら、スクリプトを使ってあなたの望むような動作をさせる事も可能です。 コントローラーとの信号伝達は双方向ですから、ムービング・フェーダー、LED表示、ライトの点滅等は常時 Renoise と同期します。

  • Launchpad を Mackie Control のように、またはステップ・シーケンサー的に使ってみたり。

  • Behringer BCF2000 のムービング・フェーダーをビートに合わせて動かしてみたり。

  • あなたのライブ・パフォーマンスに必要なマッピングを作ってみたり。

  • どんなコントローラーにもオートマップさせてみたり。




 YouTube に幾つか Duplex を使ったムービーがアップされていますので参考にしてください。

"Renoise 2.6 Tutorial, How to set up Duplex with the Launchpad"

"Duplex - playing with loops in Renoise (new) "

 またRenoise-GateのBBSに、「Duplexファイルの編集方法」をまとめたスレッドもあります。少々難解な部分もありますが、少しXML等の知識があればカスタマイズは可能だと思います。

■ Duplexファイルの編集方法 ■






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Renoise Japanese manual | http://www.renoise.com