Instrument settings

ここでは、MIDI, サンプル, VST インストゥルメントのパラメーターを設定します。

Instrument Settings ウインドウ


画面表示の配置 (左上から右下へ)



Instrument settings ウインドウは3つの部分に分かれます。: MIDI Properties, Sample Properties, VST Instrument です。

MIDI Properties

  • On/Off
  • Device
  • Channel/Bank
  • Program/Base Note
  • Delay
  • Duration


Sample Properties

  • NNA (New Note Action)
    NNA のタイプを設定します。 "Cut", "Note Off", "Continue" が設定可能です。
  • Loop
    サンプル内に設定されているループのタイプを選択します。 "None", "Forward", "Reverse", "Pingpong" です。
  • Basenote
    あなたがキーボードの "C-4" を鳴らした時、サンプルがどの "高さの音程" で鳴るかを決定します。
  • Beatsync
    この機能をオンにすると、決められたパターンライン数の区間に正確にフィットするように、サンプルの長さを自動的に調整して再生されます。 これは特に、あなたの曲のテンポに正確にフィットしていないビート (リズム)・ループを使う時なんかに重宝します。 ですがこれはサンプルのピッチを変えてしまうので、いわゆる "音程のあるサンプルやインストゥルメント" には使えません。
  • Beatlines
    これは "Beatsync" オプションに関連した設定です。 ここでサンプルをどのくらいの長さで鳴らしたいかを設定します。ヒント : 普通は 16 や 32 ライン (16進法では 10 や 20) とゆう数値を使うでしょう。
  • Amplify
    サンプルの音量をもっと上げたい時に使います。 使いたいサンプルが他の音よりかなり小さい時や Sample editor の maximize 機能を使っても欲しい音量が得られなかったときに役に立ちます。
  • Finetuning
    サンプルの音程をファイン・チューニング出来ます。 ファイン・チューニングはサンプルのピッチをわずかに上げ下げして音程のずれをなおします。 このスライダーを使って、あなたが決めた "基準になるサンプル" と正確にピッチが合うように、全てのサンプルをチューニングしてください。


VST Instrument

  • Instrument
    あなたが使いたい VST インストゥルメント (VSTi) をリストの中から選択します。 Renoise の起動時にあなたのパソコン内の VSTi をサーチしてリスト・アップします。
    ヒント : もし、VSTi をインストールしたのにリスト内に表示されない場合は、 おそらく Configs menu の VST ディレクトリの所が正しく設定されていないか、 VSTi が指定されたディレクトリにインストールされていない事が考えられます。
  • Channel
    Renoise で操作したい VSTi の MIDI チャンネルを設定します。
  • Base Note
    Sample Properties のものと同様です。 キーボードの "C-4" を鳴らした時に、VSTi が "どの高さの音程" で鳴るかを設定します。
  • Program
    VSTi の音色プログラムを選択します。普通 VSTi はそれ自身の音色プログラムをいくつか持っています。 もしそれが無くて、あなたが作ってもいない場合は、ここで何も選ぶ必要はありません。
  • FXBank Load/Save
    VSTi の FXBank のセッティングをロード/セーブ出来ます。
  • FXPreset Load/Save
    VSTi の FXPreset のセッティングをロード/セーブ出来ます。
  • Amplify
    Sample Properties のものと同様です。VSTi の出力ボリュームを上げる事が出来ます。


Instrument Settings の扱い方について



インストゥルメントの音を変えたくなったら、いつでもこの画面に戻って来てください。 まず、MIDI デバイスが選べます。例えば、もしあなたがパソコンに接続したシンセサイザーやサンプラーを持っているなら、 Instrument Settings 画面の MIDI セクションでプログラムを選択すれば、それらの音を使って再生出来ます。 この場合、音質はあなたの機材に依存します。

ですが覚えておいてください、MIDI はオーディオ信号とは違います!  それは、wavetables にサンプルを蓄えているようなデバイスをコントロールするための 単なるデータ・プロトコルです。 ですから DSP エフェクトは、あなたの MIDI インストゥルメントに何の影響も与えられません。

サンプルを使う時、たいていは1つのインストゥルメントにつき1つのサンプルしか使わないでしょう。 普通、設定が必要なパラメーターはボリュームとファイン・チューンぐらいです。 もしループを使う場合、ひょっとしたらそのループはあなたの曲とは異なった BPM (song speed) かもしれません。 その場合は曲の BPM を変える事で調整出来ます (たくさんのループを使っていて、それぞれ違った BPM の場合は実用的ではありませんが)。 また別の方法として、Beat Sync 機能を使って、そのループを適当なライン区間と同じ長さにフィットさせる事が出来ます。 思ったようなサウンドになるようにいろんな数値を試してみましょう。 おおかたのループはスムースにリピート出来るようにアレンジされていますが、もしそうでない場合、 Sample Editor 画面を開いて余分なデータ (だいたい無音部分や余分なビート区間) をカットしてください。

もしマルチ・サンプル・インストゥルメントを作りたいなら、まず始めに (3) Instrument Selector 画面でサンプルを選んで、 Base note を設定してください。そして他のサンプルも選択後に Base note を設定します。 それから Instrument Editor 画面へ移り、表示されているピアノ・キーボードの サンプルを割り当てたいキーをマウスでクリックして設定していってください。 あなたのマルチ・サンプル・インストゥルメントに使われている全てのサンプルをピアノ・キーボードに割り当てます。
マルチ・サンプル・インストゥルメントはドラムセットを作るのに便利です。また、より本物の楽器に近い自然な音が鳴るインストゥルメントも作れます。 1つの楽器のそれぞれのオクターブから、別々にサンプルを取り出して、Renoise の全てのオクターブに割り当てましょう。 特にピアノの音なんかは1オクターブにつき2つずつサンプルを割り当てればより自然な感じになりますし、 これらのサンプルは、マルチ・サンプル・インストゥルメントとして何度でも読み込めるようになります。

もちろん、それぞれのサンプルのボリュームやファイン・チューン等のパラメーターは別々に設定出来ます。

最後に、VST Instrument が使えます。使い方は VSTi によって様々ですし、 ここでその全てについて述べる事はしません。 しかし、2,3 の基本的なガイドラインを書いておきます。:
あなたが Configs menu 画面の VST path を正しく設定しているとすると、 VSTi のリストに表示されるはずです。そこで VSTi を選択すると "Open Editor" とゆう新しいボタンが現れます。 そのボタンをクリックすれば、VST 自体の操作画面が開き、いろんなパラメーターの設定が出来るようになります。 もしその VST がそれ自体の操作画面を持っていなければ、Renoise 側にパラメーターが表示されます。 VST は基本的に音を作り出したり変化させたりするソフトウェアなので、Renoise の内蔵 DSP エフェクトを掛けることも出来ます。 いくつかの内部の制約によって、個々の VSTi は一度に1つのトラックでしか使えません。 もしいくつかのトラックで同じ VSTi を同時に使う必要があるなら、別のインストゥルメントとしてもう1つその VSTi をロードしてください。 CPU は消費しますが、他の部分でセンド・トラックを使ったりして工夫しましょう。

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Renoise manual version 1.0a | http://www.renoise.com