Advanced Edit
Advanced Edit 画面では、他の基本的なエディット操作のどれにも当てはまらないたくさんのオプションを使えます。
それは Renoise をしょっちゅう使っているユーザーや経験豊富なユーザーにとって、とても便利な機能です。
それらの機能は特定のエディット操作を、素早く効果的に成し遂げてくれます。
これらのエディットは大半がスタンダードなパターン・エフェクト・コマンド (いわゆる数字の羅列) の入力をスピード・アップするための補助機能です。
しかし、トラック・エンベロープに関わるようなオプションもいくつかあるので役立ててみてください。
これらの機能にはたくさんの キーボード・ショートカット があります。
画面表示の配置 (左上から右下へ)
Zap
この機能は下に並んだボタンに書かれているものを 削除する ものです。
"unusedSamplz (使っていないサンプル)" や "unusedPatterns (使っていないパターン)" ボタンでの Zapping は、
曲を作り終えてからファイルサイズを削るために、必要ないデータをすべて削除したい時に役立ちます。
Masking & Transforming
今表示されているパターンの中の特定の種類のデータに関してのみ変更したい場合に使います。
例えばノート・コラムの数値だけコピー&ペーストしたいけれど、エフェクト・コラムの数値はそのまま残したいような時、この機能を使いましょう。
このオプションの使い方を説明します。:
- 操作のおよぶ範囲を選択します :
Block/Pattern/Track/Column
あなたが操作したい部分を選びます。
- マークされたブロック (マウスで設定した任意の区間)、パターン、トラック、コラム、から選べます。
Checkboxes (mask)
まずここで実際に影響を与えたい (変更したい) 部分を選択しておきます。:
チェックしたデータは変更され、チェックしていないデータは変更されません。まずここで "ふるい" にかけておくんです。:
例えばエフェクトの数値だけを消したい場合、"effect values" だけにチェックをいれて "Clear" を押します。
- さぁ、使いたい機能を選んでください。(それぞれキーボード・ショートカットも使えます)
Notes: mirror at
選択した "センター" の音程を中心にして他の音程を反転させます。
"センター" の音程から離れている音程ほど、反対側に離れた位置に移されます。
例えば、: "C-4" をセンターに選んだとして、C-4, C#4, D-4, の音があるとします。
その時にこのボタンを押せば、C-4, B-3, A#3, とゆう音程に反転移動します。
キーボードのキーを見てもらえばわかりますが、A#3 は C-4 から 2 半音階分離れています
(D-4 も同じです。しかしそれは C-4 を挟んで反対側です)。
ですから C-4 (または、あなたが "センター" に選んだ音程) を反転軸と考えて、その左右にある他の音を反転させる、といった感じになります。
Transpose
移調。半音ずつ、または1オクターブずつ (12半音) 音程を上げ下げ出来ます。
Humanize
ボリューム、パン、エフェクト・コラムの数値に人が演奏したような小さなバラつきを加えます。
これらは音を変化させるエフェクトのみ変更可能で、tick に関するもの (retrigger "0x0E" や delay "0x0d") は変更出来ません。
Tick に関するデータはそのままです。
Interpolate
パターン画面に入力した2つの数値の間を、自動的に数値で満たしてくれる機能です。
例えば、マウスで指定した任意の Block の始めにボリュームの最小値を入力し、終わりに最大値を入力します。
そしてこのボタンを押すとその間の数値 (ボリューム値) を全て入力してくれます。
linear (2つの数値の間を一定の変化で入力), logarithmic (最初強く、だんだん弱い変化), exponential (最初弱く、だんだん強い変化) です。
(注・この機能を使う場合は Block ボタンを選択しておく必要があります)。
Transparent
mask (checkboxes) 機能の有効/無効を設定します。
ここをオンにしてあればチェックした部分だけが影響を受け、オフにすればチェック・ボックス機能は無効になり全ての部分に影響が及びます。
Clear/Copy/Paste
あなたが選んだデータを、クリアー、コピー、ペーストします。
Flip
パターン画面のデータを Flip (上下を反転させる) ことが出来ます。
Shrink
パターン・データを上下に圧縮出来ます。(ラインが1列おきに削除される)。
たくさんの空のラインがある場合にこの機能を使って、パターン・データを圧縮してください。
(注意 : Shrink する前と同じスピードで曲を再生出来るように、この機能を使った後は BPM を半分の数値にしてください。)
Expand
Shrink と正反対の機能です。1列おきに空のラインが追加されます。
現在のデータ数値の間にさらに細かい数値を入力したい時に、この機能を使ってパターン・データを引き伸ばしてください。
(注意 : Expand する前と同じスピードで曲を再生出来るように、この機能を使った後は BPM を倍の数値にしてください。)
Tracksettings: Copy/Paste/Init
トラックのボリューム、パン、ワイドや、全ての Track DSPs 画面のセッティングを
コピー、ペースト、初期化、することが出来ます。他のトラックを同じセッティングにしたい時に使ってください。
Instrument Transforming (インストゥルメントの修正・変更)
これらの操作は曲全体に影響するエフェクトです。
これらの機能を使うには、インストゥルメントを1つか2つ (その機能によります) 選ぶ必要があります。
(3) Instrument selector のページを読んで、
"元の位置" のインストゥルメントと "移動先" になるインストゥルメントの選び方を知ってください。
これらの機能は、Fasttracker のような他のトラッカーから modules (曲) を読み込んだ時に役立ちます。
いくつかのインストゥルメントや音程のデータを曲全体にわたって修正しなければいけない場合があるからです。
Safemode On/Off
Transpose (移調) 機能を使った時の note-clipping を防ぐための機能です。
説明すると、もし E-9 と C-7 を含んだいくつかの音を 12 半音分 (+1 を 12 回押す) 高く移調した場合、
c-7 は c-8 になりますが、e-9 は b-9 になってしまいます (それ以上鍵盤が無いから)。
この note-clipping を防ぐ為に、この機能を付けました。
ですからこのボタンをオンにすれば、もし曲全体の中で1音でも音が鍵盤の外にまではみ出してしまうようなら、
トランスポーズ機能は実行されません。
Transpose
現在選択しているインストゥルメントを、全てのトラック、曲全体にわたって上下に転調出来ます。
Swap
"元の位置" のインストゥルメントと "移動先" のインストゥルメントを選択して、曲全体にわたって取替えます。
インストゥルメント自体には影響せず、パターン画面でのインストゥルメント番号が入れ替わります (当然音も入れ替わります)。
Remap
Swap と似ていますが、入れ替わるのではなく1方向にしか書き換えられません (コピーされる感じです)。
"元の位置" として選択されたインストゥルメント番号が付いた音は、すべて "移動先" として選ばれたインストゥルメント番号に変更されます。
Delete
選択したインストゥルメント番号の音は、曲全体の全てのトラックにわたって削除されます。
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