トラックDSPs基本操作
エフェクター・リスト
トラックDSPs画面の左側の小窓には、Renoise内蔵エフェクター、内蔵デバイス、外部プラグイン・エフェクター(VST, AU, LADSPA)のリスト画面があります。
ここから使いたいエフェクターを探して、ダブルクリックまたはドラッグ&ドロップでエフェクターをロードします。

その小窓の左上隅にある"Moreボタン(
)"をクリックすると大画面表示になります(上図右側)。
Moreボタンの右隣には検索ボックスがあり、必要なエフェクターを素早く見付ける事が出来ます。
リスト内で表示される外部プラグイン・エフェクター名を右クリックするとメニューが現れます。
これを使って自分で使いやすいようにリスト表示の順番を変更する事も出来ます。

[ Set Keyboard Focus Here... ]
キーボード・フォーカスをDSPリストにセットします。
[ Rename/Move... ]
プラグイン名、または開発者名を変更出来ます。リストはアルファベット順に表示されるので、名前を変えるとリストアップの順番も変わります。
[ Hide ]
そのプラグインをリスト表示させないようにします。下の[ Show Hidden Devices ]をオンにすると再表示されます。
[ Collapse Whole Tree ]
全てのツリー表示が収納されます。
[ Expand Whole Tree ]
収納されているツリー表示を全て展開させます。
[ Show Hidden Devices ]
上の[ Hide ]でリスト上から隠したプラグインを再表示させます。
[ Show Short Names ]
開発者名順ではなく、プラグイン名順(V1.9.1以前のように)でリスト表示します。
エフェクト・ラック
エフェクト・ラック上には各トラックの "PRE固定パネル" と "POST固定パネル" が最初から表示されています。
これらは場所を動かしたり削除したりは出来ません。これらの "PRE固定パネル" と "POST固定パネル" の間に、自由にエフェクターを配置する事が出来ます。
PRE固定パネル
これはミキサー画面の "PREフェーダー" と同じもので、常に各トラックのエフェクト・チェインの先頭に存在します。

[ Active ]
トラックが現在アクティブである事を示すボタンです。
[ Off ]
トラックをオフにします。Note Offコマンドと同じだと思ってください。
ボタンを押した瞬間に多少のリリース音が発生し、トラック自体の再生は止まってしまいます。
Offの場合、そのトラックに記録された音は再生されませんが、そのトラック上でインストゥルメントを弾いたりする事は出来ます。
[ Mute ]
トラックをミュートします。ミュートの場合、再生は続いていますが、音が聞こえなくなります。
アウトプットのスイッチだけを切ったような感じです。
そのトラック上でインストゥルメントを弾いたりしても音は聞こえません。
[ Delay ]
トラック・ディレイ設定。トラック全体の発音タイミングを前後にずらして微調整出来ます。
例えば "スネアのトラックを少しだけ後ノリにしたい時" などに便利です。-100ms から +100ms まで設定可能。
[ Name ]
トラック名とトラック・カラーが表示されます。"Track xx" と表示されている部分をダブルクリックすればトラック名を自由に変更出来ます。
パターン・エディターやミキサーの画面上部でも変更可能です。
[ Routing ]
初期設定では各トラックのアウトプットはマスター・トラックに繋がっていますが、
もしお使いのオーディオ・デバイスがマルチアウト仕様の場合はここで自由にアウトプットを選択出来ます。
選択出来るチャンネル数などは、あなたの使用しているオーディオ・デバイスに依存します。
[ Panning ]
トラックの全体的なパン(左右の定位)の初期設定。(オートメーション可能)
[ Volume ]
トラックの全体的な音量の初期設定。(オートメーション可能)
[ Width ]
トラックの音の広がりの初期設定。(オートメーション可能)
エフェクターやデバイスのGUIのスライダーは、パラメーター名をダブルクリックすると初期値に戻せます。
POST固定パネル
これはミキサー画面の "POSTフェーダー" と同じもので、常に各トラックのエフェクト・チェインの最後尾に表示されます。
ポスト固定パネルは最終的な音量調整(マスタリング)の為に設置されたもので、これに限ってはスライダー類のオートメーションは出来ません。
また、マスター・トラックだけは特別なPOST固定パネルが表示されます(下図右側)。

[ パンニング・スライダー ]
トラック全体の最終的なパンを調整します。
[ ポスト・フェーダー ]
トラック全体の最終的なボリューム調整をします。
[ VUメーター ]
トラック全体の最終的なオーディオ信号の量(dB)を表示します。
メーター上を右クリックするとスケールを変更出来ます。
以下、マスター・トラックのみ:
[ DC Filter ]
マスター DC (Direct Current) offset を取り除きます。
平均的な波形の中心を計算して マスターの WAVE (曲) をゼロを中心になるように置きます。
(波形の "ゼロ" が、本当のデジタルなゼロの上か下にずれたままにならないように)。
[ Soft Clipping ]
これはリミッターとして動作します。
もしマスター・シグナルが大き過ぎるなら、サンプルの最大値を超えた波形の端の部分を滑らかにすることによって、 このフィルター無しで引き起こされた歪みの量を少なくします。
この機能は慎重に使ってください。なぜならそれはあなたの曲の音をゆがめてしまうかもしれないからです。
[ Auto Gain ]
これは、コントロール・パネルのこのボタン(
)と同じものです。
オンにしておくと、もしピークが出た場合にマスター音量を自動的に下げてくれます。
ただし、音量を上げる事はありませんので注意してください。
[ Peak ]
ピークが出た場合にここが点灯します。クリックするとリセットされます。
Renoise内蔵エフェクター・パネルの共通部分の説明


このエフェクトをラックから削除するボタン。

このエフェクト・パネルを最小化表示にするボタン。下図のような省スペース表示が可能です。このボタンを右クリックすると、エフェクト・ラック上にある他のエフェクトが全て最小化されます。


右または左隣のエフェクトと場所を入れ替えるボタン。右クリックした場合は、エフェクト列の先頭/最後尾に移動します。

このエフェクトを有効にするボタン。オフにするとバイバスされます。

A/B はセッティング比較用ボタン。
A または B を右クリックすると現在のセッティングがそこに保存され、A または B を左クリックするとそこに保存されているセッティングを呼び出せます。
手軽に2つのセッティングの違いを比較したい時に便利です。
その隣は、プリセット変更ボタン。ファクトリー・プリセットや、自分でセーブしたプリセットを呼び出す事が出来ます。
プリセット名をクリックするとメニュー(プリセット・リスト)が開きます。
パラメーター値を変更すると、プリセット名の右に小さな * が表示されます。
Import と Export を使えば、他のRenoise ユーザーとプリセット・ファイル(.xrdp)を共有できます。

外部プラグイン用パネルの共通部分の説明

エフェクト・チェインのコピー
今作ったエフェクト・チェインを他のトラックにコピーしたい場合等は、エフェクター・パネルの右クリック・メニューでコピー・カット・ペースト等が出来ますので活用してください。
エフェクト・チェインの保存
気に入ったエフェクト・チェインは保存しておく事も可能です。詳しくはファイルのロードとセーブのページを見てください。
ブラウザのカテゴリで "DSP Chain" を選べば、後は他のセーブ方法と同じです。ライブラリにもいくつか参考になるエフェクト・チェインが入っています。
関連ページ
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